16.3話
ゲーセンのUFOキャッチャーで遊んで、
マックでご飯を食べ、
クレープも食べ、
ちゃんと片手サイズの小さいスマホも買った。
座りながら丁寧に使い方を教えて
アドレスも2人の名前が入ったアドレスにしたいって希望でその通りにして、
LINEもちゃんとインストールした。
『あー!あそんだね。』
『いやー楽しかったな。』
『こんな楽しい事があるなんて、知らなかった。』
『そうだな。オレもだ。』
『こないだジュン君何日か前の自分に頑張れって言ってたじゃない?私も言いたい。事故にあって、手が動かなくて何も見えてなかった私に、言ってあげたい!こんなに楽しい日が来るんだよって。』
『そうだよな。オレも結構病んでる日が多い人生だった気がする。まさか、こんな彼女が出来て、楽しい日が来るなんてな。マイ!オレはお前に会えて救われたんだ!出会えて本当に良かったと思う。』
『それは私も一緒だよ。こんな私好きになってくれる人なんかいないと思ってたから。私からピアノが無くなって、どうしていいかもがいてもがいていた時に出会ったジュン君にひきこまれていった。一緒にいるだけで、楽しくて、キッドと、ジュン君を救う作戦も大賛成だった。キッドも絶対殺させたくないって真剣だったしね。』
『なんか怖いな幸せだと、なんかありそうで。』
『いいんじゃない?辛い思いした分くらいは幸せになったって。』
『そうだな。大好きだマイ!今までもこれからも。』
『ジュン君、、、。私も。』
2人は人間界では初めてのキスをした。
『行こうもう少しでみんなが来る。』
『えっ?誰が来るの?』
『ユイがみんな連れて来るって頑張ってた!16時に秋葉原だって!』
『そっかぁ、じゃあ行こう。』
2人は手を繋いだまま、秋葉原の駅に向かった。