16.2話(6/7 挿絵追加)
地下鉄を乗り継ぎ、早めに着いた。
秋葉原に着く頃にはLINEの申請の波もおさまり、携帯も静かになった。
…まだ来て無いか、、。
…みんなに、シンの情報を送らないとな。
オレはマイが、来るまでLINEにシンの自分が知ってる情報を書いた。
名前はシン!
シンは現在行方不明!谷口先輩と、げんぞーってやつが、重要参考人であることを刑事から聞いた話
うちらは今後この2人の情報があったら、LINEで、共有するって事!
シンには、行方不明になってる事を異世界で言わない事!何かの拍子でグロックみたいに、精神が変化していったら、大変だから。そこはシンには伏せるようにという事を書いて3人が写ってる写メ、あまり見やすくはないが文書を送った後に続けて画像を添付した
みんな了解です。や、okです。見つかるといいね。頑張りましょうなど沢山の書き込みが、来た。
…なかなか便利な世の中だな。
9:40
どの人がどの魔族の人なんだろうって気になり、ずっと携帯を見ていると。影で、携帯が見えなくなった。
…ひょっとして、
そう思い、顔を上げるといた!
あまりにも綺麗で見惚れて携帯が手から溢れ落ちそうだった。
いやむしろ携帯は落ちたのだが、、、。
その容姿、マイから出る楽しそうな雰囲気に胸が高鳴り、頰に血が集まり顔が真っ赤になるのがわかる。
沸騰した血が頰で熱い。
『おはよー。ジュン君。早いね。携帯大丈夫?落ちたらけど。』
『おはよーございます。マイ。多分大丈夫
。』
『ジュン君半分敬語だよ。緊張してるの?』
『マイはしてないの?』
『ジュン君程はしてないよ。多分。』
『あっそうなの?なんかオレだけなの恥ずかしいな。』
『じゃあ私をゴブリンだと思えばいいよ。』
…マイをゴブリン。
…綺麗な髪したゴブリン。
…いい匂いがするゴブリン。
『いやいや、こんな綺麗なゴブリンいないだろ!無理だそんなの!』
『ジュン君!私の事綺麗って言ったの今!嬉しい。』
マイが、オレの腕に抱きついて来た。
…あー、神様!もうオレ死んでもいい!
…あっ!死んじゃダメなんだった!
…死んじゃだめだけど、死んでもいい!
もはや、脳内パニック状態だった。
『ジュン君じゃあ行こうか?』
『おう!』
『私男の人と、デートするの初めて!今日はよろしくね。』
…またまたぁ。
…こんなかわいいポニーテールがデート初めて?冗談でしょ?
…世の中こんな女の子あるいていたら、ナンパしない人いるのかレベルだぞ!そりゃ年齢=彼女いない歴のオレだぞ!緊張するわ!
『こちらこそよろしく。』
そう言って手を繋いだ。
『ジュン君!そっちの手じゃないよ。』
…そっか、こっち動かないほうか、、。
…初めからダメダメじゃないか?
『ごめん。オレも慣れてなくて。』
『そうだよね。片手動けない彼女なんて、滅多にいないもんね。』
『違うんだ。オレ彼女がいた事ないから、女の子と接する事が、慣れてなくて。』
『ジュン君あんな大胆な告白しといて、冗談でしょ?あんな告白されて、好きにならない人なんていないよ。えっ?冗談じゃないの?』
『うん、、、。』
『じゃあ私達は初めての彼氏と彼女になるんだね。いこう!尚更楽しもう今日1日を。何があっても嫌いになんかならないんだから、違う手を握ったくらいで凹まないんだよ。ジュン君!!』
『わかった!!行こう!!』
オレらは秋葉原の街に繰り出した。