15.6話
オレらは、みんなで相談し、D25≧1←→1のスキル本を選んだ!
『みんなオレでいいのか?』
「ジュン!いいのかっていわれても、魔族しか覚えられなくて、キッドはいずれ卒業するとなると、マイミさんか、ジュンしかいないんだから、ジュンになるでしょ必然的に。」
みんな頷いていた。
『わかった!』
オレは本に手をかけた。
いったいどんなスキルか、ワクワクする!
『行くぞ!』
そういうと本を開いた!
『んーーーー!!!!』
…あれっ?
『んーーーーーー!!!!!いや、ダメだ開かない!!』
開いたつもりだったが開かなかった。
『だから、ジュン君開かなかったから、埋めたって言ったのに。』
『そう聞いてたけど、女の子だから、開けないだけかなって思っていたけど、これは無理だ!絶対無理!
条件が揃い次第って書いてあるから、まだダメなのかもしんない。』
開けたら本が燃えるかもって言っていたが、まんざらありえると思っていたが、開けない以上他の本もここにある状態だ。まぁ燃えないで残るかもしれないし、それは覚えてない今はわからない。
でも、誰かが、この存在に気が付き先に違う本のスキルを覚えたら大変と言う意見は満場で一致した為、
キッドが埋めると、手を上げた為、
キッドとキッドの指名したアキねぇの2人で、
残った3冊は宝箱に入れ、掘った場所から少し離れた場所に急いで穴を掘り埋めた。
アキねぇとキッドが本を埋めながら何か話をしている。
…また影で口説いてるのか?こりないやつだな。
…ってか、前回の時はオレの相談だったな。
…まぁなんでもいっか。
埋め終わりみんなが一同に集まった。
『今後は一応アキねぇの言った路線でこれからは動こう!
このスキルで、異世界が終わらせる鍵なら、まず開かせないと始まらない!』
「って事はジュン!僕達はこれから、プレイヤーを殺していく事になるんだよ。」
みんなが、こっちをみてる!
『あー!わかってる、、、。シンや、セシルさん達に会う前のオレ達4人は元々そのつもりで動いてた。
アキねぇが、モンスターと連んでるってバレて恨まれないように、シーツ被りながら、モンスターを一緒に倒したりもしてた。
一応プレイヤーは1/3痛覚とはいえ、痛くない、なるべく殺した時に恨まれないようにアスピルの魔法も覚えたんだ。
今後はグロックみたいに立ち向かって来るプレイヤーばかりじゃない!
泣きながら異世界にしがみついて、残留を願う者も、
土下座をして涙を流すような者も出てくるかもしれない。
オレ達今後、そういう相手を殺す戦いになる可能性があるんだ!
これはトラウマを持ったうちらには、かなり、精神的に来るかも、しれない。
出来れば殺す前にみんなのトラウマを取り除いてあげられたらベストだと考えているけど、
武器持って、向かって来たらそんなの聞いてるヒマなんか、あるわけ無い。
なるべくこんな異世界に強制的に転生されて来たみんな被害者だから、だったら、1人でも、救ってあげたいじゃないか。オレは確実に救われたから。』
「わかったジュン。みんなついていくよ。これからもみんなは仲間だ。辛い未来があっても、みんなで乗り越えていこう。それでいいよねみんな。」
みんなが頷いていた。
そんな話をしていたら、
マイとキッドの手が赤と青に光る!
『もう20分前か』
『ハーー!!』
2人供に自分にスキルをかけて光を消した。
『久しぶりにキッドの青い光見たな。』
『そうか、今日ジュンが1人でいた洞窟以来かもだな。あれから結構死んだからな。ははは。』
『ちょっと気になる事があるっていうか、プレイヤーで知らない事があるんだけどいいかな?』
「いいよ。」
答えてくれたのはアキねぇだった。
今は全員が地面に座りここで、今日の異世界を終わらせるつもりでいるようだ。
…まるで座談会だな。
オレはまだ知らないプレイヤーの事を聞くべく、残り少ない時間だが、質問をした。
『今日ここで、異世界が終わったら、みんなは明日はあの村に戻るのかな?』
「そうね。あの村から始まるかな。他のみんなは、知ってるかわからないけど、最後に立ち寄った村に転生されて来る仕組みになってるみたいね。」
『最後って事は村がいくつもあるの?』
「今日ジュン君が、泣きながら戦ってた、先にもう1つ村があるわね。そこはグロック達が拠点にしてた村で、私は1番始めはそこに転生されたの。だから私は初めはグロックのパーティに誘われて入っていたんだけどね。合わなくて、みんながいる村に逃げて来たんだ。」
『そうなんだ。』
みんなが、座りながらアキねぇの話を聞いている。
「まぁ、その村でもうまく話せなくてプレイヤーズルームで1人でいたらそのうち、グロックの仲間が私を探しに来て、
異世界まで来て、いざこざなんて、嫌じゃない!
だから私は池でモンスターに殺して貰おうと思っていたらジュン君達に会ったというわけなのよ。
その時グロックは、自分達が拠点にしてる村の先に誰も攻略出来てない洞窟があってね、そこの攻略に必死になっていたから多分、1人でも戦力が欲しかったんじゃないかな?
まだ誰もその洞窟って敵が強くて洞窟の先にいけた人がいなかったからね。
多分そこであの魔族になる、レアスキルもゲットしたんだと思う。
でたまたま、セシルさん見つけてユイから話を聞き出して、
魔族村の存在を知り、手軽に経験値を稼ぐ為に丁度いいって毎日襲って、レベルあげて、洞窟を攻略する予定だったんだとおもう。
だから洞窟の先にもしかしたら、村があるかもしれないし、どうなってるかは未だ謎のままなのよ。」
『プレイヤーは初めに転生された村にずっと毎日転生されるわけじゃないだな。』
「じゃあみんなが知らなそうな情報をもう1つ!さて、みなさん、魔族とモンスターの違いってわかる?」
『体が光るとことかかな?』
「マイちゃん!それもそうなんだけど、もっとみんなが知らなそうな話!」
「性格があるとかかな。」
「ユイちゃん。惜しい!正解は魔族のみんなは他のモンスターに比べ経験値が全然初めから高いが正解でした。
だからそんな経験値の高い魔族がたくさんいる村をグロックが見つけたらどうなると思う?」
『そうなのか?そりゃ毎日襲うわ!反抗しない魔族も多いし!楽に強くなれるって思うし!』
「でしょー。それが体が3個も4個も光る魔族なんかいてみたら、、、、ねぇ。」
キッドが驚いている。
って言うか、みんな驚いていた。
「グロックは研究も熱心だったからね。どこからそんな情報を見つけてきたかはわからないけど、ワンパターンじゃない動きをするモンスターは魔族の可能性が高いから!
見つけたら狩った方がいい!って言ってた。
まぁ、私はそれを聞いて、言葉のスキルを覚えたんだけど、モンスターしか出会った事なくて、みんなに出会うまで、信じてなかったけどね。」
『「へーーーー!!」』
『さすが年の功だな。情報通だ!』
「キッド!年の功ってのはね、女の子に使うと地雷になるのよ!」
『ジュン!怖ーい。アキねぇに歳ネタ振ると殺されちゃいそうだ!!』
『アキねぇ!色々ありがとう。色々為になった。』
アキねぇが何も言わず全然okと言わんばかりに右手を上げていた
『もうみんな時間だと思う!明日はアキねぇの池に集合だ!みんなLINEのIDは忘れてないか?』
みんな大丈夫ってリアクションだ。
『マイは電話番号覚えたか?』
思い出したように何か念仏のように電話番号を唱えている。
「マイあまりそんなに唱えてると、私達が覚えちゃいそう」
『だってカナ。忘れたら携帯買いに行けないから。』
「そっかぁ、2人のデートには、電話番号が必要だもんね。」
ユイとカナがマイに寄って来て手を握る。
「頑張ってね。ユイも応援してる!」
「ジュンさん!マイに変な事したら、セシル組はパーティ抜けるからね!」
『いやしないし!ってか決定権ユイとカナにあるのかよ。セシルさんはそれでいんですか?』
「ジュンさん。今の女性は強いから。逆らわないが神だよ。」
『隊長なのに、さじ投げたー。』
みんな笑いながら立ち上がった。
『じゃあ次は異世界ではなく、人間界で、みんなよろしく。』
「みんな僕はいけないけど、僕の事よろしく。」
『じゃあまた後で。』
そう言ってシンを、残して8日目の異世界を終了した。