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ゴブリン魂  作者: チャー丸
異世界8日目
114/534

15.5話



そこそこ長い時間魔族村でいろんな魔族と話してしまった!


オレとマイは訳わからないスキルの本に見覚えがある話をみんなに話し、


みんなも行くって事で、初めては全員で、用意をしていたが、


魔族長のお願いで回復補助魔法出来る人を何人か残して、指導して欲しいとの要望で、


セシル組の回復補助魔法組の3人のうち2人を残す事に決まった!


しかし、2人残るなら、もう1人仲のいい娘も残るといい、仲良し3人組3人全員を残して出発となった!


今はモンスター3匹と、プレイヤー6人の異種パーティだ!


しかし、異種とはいえ、その池までの道中はまるで遠足のようだ!


息が合うもの同士だと疲れる事も、気を使う事もあまりなく、楽しいと普通に思えた!



しかし楽しいせいか、やる事が明確になって来たせいか、

異世界にいれる4時間っていう時間は想像以上に短く感じる!


ただただ、死なずに4時間なんとか、やり過ごしたいと思っていた、4時間とは雲泥の差だ。


途中、アキねぇと出会った、池を越え、


セシルさんに、斬首された洞窟の側まで来た。


みんなは洞窟など目もくれる事なく進んでいた。


異世界も今日で8日目になると、いろんな場所にそれぞれの思い出が出来る!


それは、決して素晴らしい思い出ばかりではなく、シンに腹を真っ二つにされたり、セシルさんに首を落とされたり、悶絶する程痛かったり、泣く程辛い経験もあった。


でも、その1つ1つが今のこのみんなと和気あいあいと異世界を歩いている今に繋がっている!そう思えると、痛い思いも、泣いた思い出も、苦しくても乗り越えてやって来てよかったと思えた。


『ジュン君どうかした?あの洞窟になんかあるの?』


マイを手招きでもう少し側に呼んで小さい声でみんなに話した。


『あそこの洞窟の出口でオレ6日前にユイ、カナ、ミズー、に追われてさ、出口で待ってた、セシルさんに首斬られたんだ!』


『そうなんだ。それで見今てたの?』


『あの時、オレ右も左もわからないし、初めて話せるゴブリンを見つけたけど目の前で殺されたし、結局それが次の日知り合ったマイだった訳だけど

その時はなんで体が光るかもわからない状態で、毎日殺される事に、絶望と、不安しかなかったからさ、

そんな6日前の自分に、その苦しみは無駄にならないから、未来にみんなと話せる楽しい未来があるから、今は辛いけど頑張れって言ってあげたくて。

あの時、先が不安な未来に泣いてばかりいたからさ。先に笑える未来があるって、もしわかっていたら、その時は辛くても頑張れるじゃん!

だから、そこで死んだ6日前の自分に、頑張れって、思ってたんだ!』


ちょっとマイと2人で少し立ち止まり洞窟の方を見て話していた。


それに気づいた、カナとユイが前からUターンして、走ってきた


「ジュンさん。ひょっとしてここって、、、。」


『あー!そうだ。でも、お互い何も知らなかったんだから、しょうがないよ!今はみんなとわかり会えて協力して貰ってるから、もういんだって。』


「じゃあ洞窟の前にユイがやっつけちゃったゴブリンってひょっとして、、マイさん?」


『そうだよ。』


「ごめんなさい。あの時ユイはモンスターはモンスターで全部一緒だと思ってたから、笑いながら斬ってたかも、、、。あの時キーキー言ってたけど、なんか言ってたんだよね。」


『私は戦いたくないから、やめてって言ってたんだ。言葉が通じないって辛いよね。』


ユイがマイに抱きついた。


「ユイ、、グロックと、一緒だ!マイさん、ジュンさんも、ごめんね」


「私も、マイさんに、ボム当てようとしてたし、ジュンさん追い回してごめん。」


『もう大丈夫だよな、マイ!』


『そうだよ。全然大丈夫だよ。』


「そう、、、。じゃあ困った事あったら言って、ユイも多分カナも相談乗るから、、。」


「もちろん私もだよ!」


『じゃあ2人共向こうでお友達になってくれないかな?私携帯に両親と家しか、入ってないから。』


「そんなの全然イイよ!むしろユイから、お願いしたいくらいだよ。これからよろしく、マイさん。」


「私だって、よろしく。」


『やった。お友達出来た。マイって呼んでね。ジュン君!異世界って楽しいね!私卒業しなくてよかったよ。』


『そうか?オレはもう死にたくないから早く卒業したいけど、、。マイが楽しいなら、いんじゃないか?』


マイがユイと、カナと握手をしていた。


…ってか、オレに話振ってきて、聞いてねーし。まっいっか。


「おーい!何やってんだ!日が暮れたら大変だから早く行くぞ!」


先頭のカズキとシンが呼んでいる。


「マイ。ユイと一緒に行こうよ?」


ユイと、カナが、手を伸ばしていた。


マイが両方の手を取り、走っていく!


『いいねー!青春って感じだな!』


『アホジュン!早くしないとカズキに置いていかれっぞ!』


『おーわりい今行く!』


感傷に浸る洞窟を横目に通り越し、

更にスタート池に向かい奥へみんなで急いだ!






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