15.4話
セシルさんの仰天発言だった。
「セシル隊長40だったの?ユイは上だと思っていたけど、まさか、40だとは思わなかったよー。」
「みんな、私にも別に無礼講で構わないよ!」
『いやいやいや、さすがにセシルさんに、オイ!セシルは無理ですよ!セシルさんはこの方が話しやすいからこのままで、大丈夫です!』
「そうかい!なんか私だけ特別みたいでなんか落ち着かないけどみんなの好きなようでいいから。」
「みんなとりあえず歩きましょう!まあ楽しいは楽しいけど、村に着かなくなっちゃうわよ。話がかなり脱線したけど、ジュン君!とりあえず今日の異世界が終わったら、マイちゃんと、携帯買いにいかないとね。」
『マイそれでいいか?』
『いいよ。』
『じゃあ朝起きたらここに電話して、これ番号だから!』
『わかった必ず覚えて電話する。』
『みんな話過ぎた!村まで急ごう!』
「ジュン!道らしい道通るより、村まで、一直線に斜めに突っ切った方が早いよ。」
『わかったシン任せる!』
「途中モンスターの草原通りながら行くから、適当に狩りながら抜けるから、ついて来て!」
『了解!じゃあみんな急ごう!』
魔族村まで、最短ルートで、行く事になった。
最短ルートで行く場合、草原のモンスターの狩場を突っ切らなければいけなかったが、
草原についても、
流石はみんな!
みんな強くて、強くて、オレが出る番など、ほとんど無かった。
やはり、戦ってる姿を後ろから見てるだけでも、楽しい!
『キッド!マイ!みんないるし、ちょっとレベル、オレらも上げとこうぜ!』
『そうだな!いつまでも、おんぶに抱っこじゃ申し訳ないもんな!』
『やれる事から、ちょっとずつやっていけばいいと思うよ。』
『よし、オレらも行こう!』
それぞれ構え、敵モンスターに向かって行った。
オレらには、結構レベル的にきつい、モンスター達だったが、みんなのサポートが良すぎて、普通に戦えた!
マイは赤魔族になった事もあり、さほど前には出てなかったが、マイもマイなりにみんなにサポートされて戦っている!
…みんなで戦うって楽しいな
…グロックも結構な人数の仲間と一緒に狩り行ってと思うけど、多分こんな気持ちだったのかもしれないな。
グロックの性格は、到底理解出来ないが、今なら仲間と狩りを楽しんでいたグロックの、気持ちだけは、少しだけわかるような気がした。
『キッド練習したい事があるちょっとこっち来てくれ!』
『あー?どうした?』
『ちょっと!こいつで練習したい!』
『また骨かよ!オレ自分と同じ体のやつ戦いたくないんだよなー。』
「おー!キッドが2人いるじゃんか?どっちがキッドだ?こっちがモンスターか?」
『すかしカズキ!わかって言ってるだろ!!わかってて、オレに剣向けるなよな!』
「もちろんだ!スカスカキッド君!」
『ちょっとやって見るから、2人待っててくれ!』
そう言うと、ナイフをしまい、拳を握った!
…相手の動きをよく見るんだ!
…オレならやれる!
『よっしゃ来い!』
オレは今回は1人で向かってみた!
前回はマイのストップ魔法で、攻略できたが、流石に3回目、1人でいける、気がしたのだ。
それに、骨の攻撃はだいたいワンパターン。
とはいえ、今日の奴は片手にナイフ持ちのちょっと強いやつだ!
一撃目は右手のナイフ持った、ストレート!
わかっていても、本気でナイフを刺しに来るモンスターだと緊張感が違う!
いきなり、やはりストレートから攻撃してきた。
…やっぱりな。
骨のストレートを、
右に交わし、右から右フックで顎を狙ってみた!
【ガゴン!】
…この感触!
手ごたえはあった!
やはり、予想通り、骨モンスターは膝から崩れ落ちた!
「ジュン!こいつぁ、すげーな!」
『こないだグロックにやった時、有効だったんだ!
でもグロックって、元人間だろ?
だったらモンスターにも効くのか試したかったんだよ!』
「キッド!おまえ倒していいぞ!オレはこんなの倒してもさほど強くなれない!」
『いや、オレはもう、骨のやつはよっぽど切迫詰まった時以外もう、やらない!
なんか親近感わいてかわいそうでさ。
カズキやっていいぞ!』
「そうか?じゃあ!」
【ガキン!】
骨モンスターが宝石になった。
「ジュン!あれ、極めたらかなり使えると思うぜ!
マジで!MP使わず相手を動けなく出来るなんて、マジ半端ねーって!」
『そうか?まだ練習中なんだけどな。』
概ねモンスターは一掃されて、シンの合図でうちらはまた、魔族村に向かい走り始めた!
この時、魔族村まで後およそ、15分!
そして、15分もかからず森を抜け、魔族村に着き、丘の上で青魔族のみんなと合流した。