15.1話(挿し絵タイトル3/25追加)
水曜日 AM2:00
何回この夜の学校から砂漠を見ただろうか?
来たく無くても、強制的に来させられ、
今日も赤い月が、昇って来る。
月は昨日より、若干赤みを増していたような気がした。
…シンに恨まれたからかな。
…リンに殴られたからかな。
…カズキに失望されたからかな。
後ろから今は聞きたく無かった声が聞こえた。
『ジュン君!!昨日どうなった?』
『死んだ、、、。』
『えっ?』
『オレのせいで、シンと、ミッキーと、ミズーが死んだ!全部オレのせいなんだ!』
『ジュン君、、、。』
…マイだけはずっと一緒にいたかったな。
…マイだけじゃない!せめてキッドと、アキねぇだけでも、一緒にいたかった、
…いたかったけど、オレと居たから、マイは何回も死んで、キッドも何回も死んで、シンも、ミッキーも、ミズーも死んだ!
…災いしか持ってこない人間なら、これ以上、みんなと一緒にいるのはかわいそうだ!
ずっと一緒だ!
オレにはおまえが必要だ
そんな本音を飲み込み、
『神様今日は何もありません。異世界へお願いします。マイ、今までありがとう。』
『ちょっとジュン君!』
そう言うと、異世界の穴が開いた。
異世界に落ちながらマイが叫んでいた。
『ジュン君!!何があったの?ジュン君!必ず話しに行くからー、話聞きにいくから、待っててー。私は何があってもあなたの、、、、。』
2人は昨日終わった場所、すなわちそれぞれ別々の場所に転生されて行った。