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ゴブリン魂  作者: チャー丸
異世界7日目
105/534

13.55話

「ちょっと、、、お願いが、、、あるんですが、、、。」


シン達と、合流する前にミッキーに話しかけられた。


『ミッキーどうした?』


「さっき、、、の、、、作戦、、、シンさんに、、、言わないで、、、貰え、、、ませんか?」


『どうして?』


「あの人、、、凄い、、仲間想い、、、で、、絶対、、、反対、、、すると、、、思います。」


『ミッキーはそれでいいのか?』


「はい!、、、もう、、、マイミさんの姿、、、見たので、、覚悟は、、、出来てます!私はこの日の、、、為に、、、異世界に、、、、来た気がします。」


『わかった!その時は頼む!』


「まかせて、、、ください。

ジュンさんと、、、シンさん、、、2人は、、、よく似た、、感じの、、所が、、ありますね。」


…オレとシンが?


…そうかな?考えた事がなかったなそんな事。


『そうか?全然違くないか?』


「なんとなく、、、雰囲気です。

居心地の、、、いい、、感じ、、とか、、、ですかね?ふふ」


…ミッキーが笑った!


…こりゃ激レアだな!


『そっか!そんな風に言われたのは初めてだ!さぁ、着いた、気を引き締めていこう!』


「はい。」


グロックを取り囲むように、


みんなが配置についた。


「あいつら死んだか?」


グロックが立ち上がる。


『シン達みんな大丈夫か?』


「あー大分ボロボロだけどね!グロック!こいつも、かなり心の根が深いよ。さっきQに聞いた。」


『まさか同情してるのか?』


「大丈夫!Qと、グロックを人間界にかえすって約束したから!同情は無いよ!」


『そうか、それはよかった。ちょっと後ろがヤバイ事になってて、このままだと、ミズーが死ぬ!

カズキ!魔族長から何か金になる物受け取って、プレイヤーの村まで行って、MPカプセル4つ猛ダッシュで買って来てくれないか?』


グロックがゆっくり、こちらに向かって来る


「オレの相手は何人だ!えー?」


まず!下から上への空の一太刀!


その風圧で起こる砂煙の爆風でみんなが顔を覆う!



「ジュン!それがオレの役割なのか?」


『そうだ!カズキしか出来ない!必ず勝って丘で待ってる!魔族長に会ったらミズーも丘に運ぶように言っといてくれ!』


「オレ無しでみんな大丈夫か?」


カズキがみんなを見渡すと、

みんなカズキ見ながら、笑いながら頷いたり、親指立てたり、


みんな気にせず行って来いと体と表情で表現していた。


「わかった!その代わりみんな必ず死ぬんじゃねーぞ!!必ず丘で生きて会おう!」


そう言うとカズキが、後ろに走って行った!


「ジュン!みんな死なずに会えるかな。」


『やれるだけ、やるだけさ!ゴブリンだって、ここまでこれた!初めは、ただ殺されるだけの存在からここまで、これたんだ!オレのゴブリン魂!見せてやる!シン!ストップ魔法使えたな?』


「うん!使えるけど、MP、Qとの戦いで結構使ったから、大して効かないと思う!」


『別に構わない!合図したら、よろしく頼む!』


「1、2、3、、、、6人とモンスター3匹か?」


…モンスター3匹?


そっちをみたら、知らないモンスター2匹が立っていた!


『僕たちはここで、ギルさんに世話になったんだ、ギルさんを置いて丘にいくなんて出来ない!足手まといかもしれないけど、僕たち2人は最後までここで戦う!』


『そうか、わかった!みんなここで死んでも恨みっこ無しだぞ!』


『「オー!!」』


『みんな構えろ!!』


「なんだ人間が、6人もいるじゃねーか?オレは殺してみたかったんだ!その人間の形をしたおまえらをな!!」


グロックが、突進から、右手の剣と言うより、大剣に近い武器で、オレとシンをまとめて斬りに来た!


「ジュン!」


シンがオレをかばい剣で受けるが、力が強く2人共吹っ飛んだ!


『痛てて、!』


「こいつはヤバイ!」


2人で起き上がると、リン、セシル、ユイがグロック相手に戦いが始まっていた!


「おまえら面白いぞ!もっとオレを満足させろ!こんなに楽しいのは初めてだ!3人でこんなもんか?えー?」


『シン寝てる場合じゃない!行こう』


「もちろん。」


グロックの大剣の合間に左で出される魔法にみんな苦戦している!


『みんな大丈夫か?』


「こんな強い火炎魔法ユイ見たの初めて。避けるのでギリギリー。」


「傷を受けた分この青魔族達が回復してくれるが、どうにも、分が悪いかもしれん。」


…やるしかないのか?


カナをみると、カナはもういけると言わんばかりの頷きでこっちに応えた!


…やるしかないのか?


…やらなきゃやられる!全滅したら、もう2度と次は無い!!


…やるしかないのかじゃない!やるんだ!


『ハー!』


オレは身体の一部を変えるスキルで前回同様、腕だけ、人間に変えた!


『リン、セシルさん、ユイ、悪いけどちょっと隙を作ってくれ!シン!いつでもストップ撃てるように準備頼む!』


「任せて、カズキも頑張ってるんだし、帰って来て誰もいなかったなんて、そんなの後味悪いじゃない?」


そして、リン、ユイ、セシルさんが、3人傷を負いながら攻撃している!


…まだか?


…まだか?


やつの一緒の隙を待ってると、グロックが、大剣を左に持ち替えた!


『ヤバイユイ!!』


振り上げた方向にユイが無防備に立っている!


オレが声をあげた時には、もう、振り下ろし始めていた!


『ユイー!』


斬られた瞬間、鈍い音が聞こえた!


しかし、ユイは後ろに飛ばされている!


そう!斬られたのは青魔族の1人が犠牲になっていた!


「クッ!人間斬りそこなったか!何も出来ない青魔族の分際で、馬鹿な真似を!どうせ遅かれ早かれ全員皆殺しだ!」


またグロックが、上に大剣を今度は両手で持ち振り上げた瞬間だった!


…今しかない!


『シン!』


「ハー!」


やつの巨体が一瞬止まる!


…いける!


…この腕ならいける!


…いける!


『くらえー!!』


渾身のフルスィングでいつも通り顎を狙った!


…効いてくれ!


…効いてくれ!


…効かなきゃ終わりだ!


「馬鹿か?おまえ!こんな素手の拳がオレに、、、。」


話の途中でグロックが、片膝をついた!


…効いたのか?


『みんな、、離れろ!!カナ出番だ!!!』


「ハー!エイ!」


みんな安全圏まで避難した!



そういうと、上からアルティメットボムが降って来てグロックを直撃した!



【ドゴーーーン!!】



「ギャーー!!」


『カナ次用意!!どうだやったか?』



オレら全員で、走って、アルティメットボムで開いた穴の中のグロックを確認しにいった!


「貴様ら!やってくれたな!」


そう言葉が聞こえたとたんミッキーが右手を出す!


「絶対!まけな、、い!!ハー!!あの人の努力を、、、無駄に、、、出来ない。」


穴から、グロックが出る前にミッキーが全力で、フリージングブライトを放った!


「ジュンさん、、、後は、、、まかせました。。私と言う存在を、、、忘れないで下さい、、、私は二宮 美樹です。」


…こうなるのか?


…やはり、こうなるのか?


…こんな辛い役目なのかリーダーって!!


考えてる暇も涙を流す暇もない!


『みんな退避だ!退がれ!』


そう言うと、無理やり、シンとリンの手を引っ張り、下がった。


「ジュン!ミッキーは助かるの?」


『、、、、、、、、、。』


「ジュン!ミッキーは助かるのかって聞いている!」


『、、、、、、、、。』


「ジュン!答えろ!!」


オレはシンの言葉を無視して、

下を向いたまま、シンと繋いだ手を離し、震えたままの右手を高く上げた。


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