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ゴブリン魂  作者: チャー丸
異世界7日目
100/534

13.35話




『皆さん。昨日はいきなり、殺され、さぞ、怖い思いをしたでしょう。

もう、魔族村は昨日から、安泰では無くなりました。

昨日のプレイヤーのマップに反応し、ここを襲ったモンスターはグロック!

あいつは多分毎日ここに狩りに来ます。

オレも異世界に来て、3日目、赤い光が光ったと言う理由で、やつら20人に、遊ばれるように斬られ殺されました。

オレの痛覚は、赤魔族だから、通常痛覚なんで、気絶するほどの痛みでした!その時はオレは1人でした。

歯向かうにも、何も出来ず、辱めもなく、土下座までしました。

そんなのあんな心もない奴に同情される訳がない!

笑いながら殺されました!

そして、今は仲間も増え、プレイヤーも、何人か、うちら魔族の存在を知り、今日戦うようにこちらに向かってくれています。

昨日殺されたみんなに言うのは辛いですが、一緒に立ち上りませんか?

オレ達は殺される苦しみを味わう為に、異世界に来た訳じゃない!!

土下座して許しをこう為に異世界に来た訳でもない!

みんななにか、強くなる、変わるきっかけを求めて神様が青魔族として、異世界に送り込んだとオレは思う!!

自分が、変わるきっかけが、異世界だって別にいいじゃないか!!!!

ただ隠れて30日異世界に居て、

人間界に帰ったって、得るものなんか無い!!!!

なんの為に異世界に来た?みんな!

昨日も負けて、今日も負けて、悔しくないのか??

オレは悔しい!負けてばかりいる自分が、

だがもう、諦めない!

あんな、心ない奴に!

決して、屈せない!何回死んでも!

あいつらに勝って、自分らの居場所は自分らで取り戻すんだ!!

みんななら出来る!人間変わろうと思えばいつでも変われる!

今がその時だ!変わるのが怖いならみんな一緒に変わればいい!

いいかオレらは同じ心の傷を持った同士だ!!!!!!

死ぬ時は一緒だ!そうだろみんな!!!!』


『オーー!!!』


…やったのか?


…届いたのか?いつも熱くなると口調も変わっちまう!悪い癖だ!


…でも届いたなら、嬉しい!これでみんな一致団結して、戦える!


『ねぇ、キッド!ジュン君ってあんな熱血教師みたいな人だったっけ?』


『あっ!そうか、マイミ昨日はいなかったんだよな、あいつの演説聞くとみんな奮起するんだよ、なんかな、昨日なんて、胴上げされてたからな!』


『えーーーー!意外!。ビックリした。あんな繊細なのに。』


『あいつが繊細?どこが?』


『いやいや、こっちの話。』


『お2人さん。自分の出番なんてなかったよ。』


『テリーさん。なんか喋る為に連れて行ったのかと思ったら自分だけ話して終わりですもんね。』


『凄いね!何か人の心を惹きつける物が半端じゃないよね!喋る前までよろしくお願いしますなんて、言っといて話始めたらこれだから、やっぱジュン君は凄いな!』


『オイ!マイミ見てみなもうじき始まるぞ!ホラ始まった!昨日もこうなったんだよ!もうあれ独裁者だな。』


『キッドあれ!胴上げっていうより、ゴブリン投げだね。ジュン君の言葉って人の心にグサっと刺さる事いうんだよね。それでいて、その刺さった所をちゃんと治療しながら抜いて行く感じ、そりゃみんなこうなるかもね。』


オレは投げられ終わり、マイとキッドのとこに戻った。


『ジュン!おめー相変わらず、すげーな。まさに選挙の熱演してる人だ。始めの方の控えめの口調はどうしたよ?最後にはいつもナポレオンの絵みたいになってるし。』


『お願いするつもりで話始めるんだけど、なんだかヒートアップすると、あーなっちゃうんだよ。なんだろ、たまに自分でキモいと思うよ。』


『いやーでもジュン君!なかなか聞いてる方は胸にグサっと来るよ。いんじゃないそれも、才能って事で。』


『そうかな?まあマイがそう言ってくれるなら。まあいいか。じゃあ魔族長役割分担で穴掘る係、昨日殺された魔族に魔法教える係、武器を用意する係、プレイヤーの仲間が来るまで分担で動きましょう!』


『ジュン、マイミ、魔族長!手を出して、』


みんなで手を伸ばした!


『みんなでやってやるぞ!』


『オー!』


『いやージュンの話聞いてたらついこう言うのやりたくなってよ。ハハハ』


『キッド!でもそういうの大事だと思うぜ!マジで!』


『そうか?真顔でいうなよ、でもオレはそんなキャラじゃないから、こういうのは知り合いしか、いない時じゃないとやらねーんだ!じゃあまた後でな。』


『ジュン君私も行ってくるね。みんなにガンガン魔法教えてくるから。』


『自分は武器だして用意だね。』


『よし!オレは穴掘りだな!ってかもう周りに誰もいないし、独り言かよ。寂しい。じゃあ行くか。』


みんなが、同じ目標に向かって心を1つにして、進み始めた。


オレはプレイヤーの仲間が来るまで昨日すでに魔法を覚えた青魔族のみんなと、ひたすら落とし穴を掘った。






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