いじめられっ子革命
居場所が無かった
居場所が無かった
私には私という居場所が無かった
小学3年生になったあの日から
2匹のクイーンビーに嫌われたあの日から
私には存在して良い場所が無くなった
ダンディー坂野な先生が統括する
3-1
で
私は私の存在意義をゲッツすることができなかった
薄型液晶テレビから全国のお茶の間に
弾丸を浴びせることなんてできなかった
絵を描くことと空手が得意な眼鏡のあの娘が私の天使で
青い鳥文庫が私の救いで
青い鳥
私の青い鳥は何処にいる
あの娘の青いセキセイインコは虐待されて死んだんだろな
僕も帰ろおうちに帰ろってぽかぽかお風呂で泣きべそかいて
蝋人形っていいななんて口ずさみながら歩いた通学路
4-1
ゲロみたいに汚い教室
読めばわかる教科書
自分を見ろと喚く一発屋のダンディー坂野の説くご高説はおおよそ3
おおよそ3に簡略化された円周率はいびつに歪んで
私の視界も歪んだりして
ノートに落とした涙も消しカスにしてゴミにして
私もゴミになりたい
私はゴミになりたい
私はゴミだ
教室の隅に蹲るゴミだ
帰りの会の後で皆におおよそ3個ずつ棄てられるゴミは私の肉片だ
ゴミ箱の中で腐敗臭を放つ切りつけられた黴の生えた画鋲で呪われた上履きは私だ
私を踏みつけて
私を消して
私を殺して歩いた廊下
誰もいない図書室で借りた本で白昼夢キメてやり過ごした
5-3
の鈴木先生の抑うつ状態は3.14159265358979…と続きついには学校に来なくなった
先生は不登校
私がなりたかった不登校
私がなれなかった不登校
入れ替わり立ち替わりクラスを統括しようとした先生達は
いじめられっ子
私がなってたいじめられっ子
私の次のいじめられっ子
日々のストレス発散(爆)なんて下卑た笑いの中で学級崩壊進行中
レクイエム
平和な授業にさよならバイバイ俺はこいつと旅に出る
っていうわけにもいかなくて
やっぱり十字架背負って向かうゴルゴダの丘
6-3
自殺しようってもう無理だって身を乗り出したベランダから見た夕陽がとても綺麗で思わず涙ぐんだ12歳の夏休み
私は新世界への偏差値をただ掻き集めてる
学力が数字になる私がデータ化される
受験番号はおおよそ3
ゆとり無き時間の中さとり世代の大戦争
失敗の先に死が待つ人生を革命してやる
運命を撃ち抜け
私の弾丸で撃ち抜け
ありったけの言葉で叫べ
抉じ開けろ
ぶち抜け
捩じ込め
そこに灯る一握の光
それが私の道標
もう何も怖くない
理解も寛解もあるんだよ あるんだよ
君の顔は知らないよ
君の気持ちも知らないよ
もう治らないかもしれない君に励ましの言葉なんか持ってない
私は君を愛してない
それでも私が散らす火花で
私が燃やす炎で
君を触発できたなら
革命の火になれたなら
それはとっても嬉しいなって