3話
ただいま鋭意加筆修正中。
まずは壁を目印に壁伝いに自分の横の方を探って見た。探るといっても手や腕を伸ばす事しか出来ないが、腕をずーっと伸ばしてみるんだが、反対側の壁には中々届かない。
「んー?そこまで、広いという印象は無かったのにな。おかしいまだ壁には届かないぞ?」
もう少し全体的に身体を横へと傾けて見たが一向に届かず、さらに傾けて倒れそうになりながらようやく、目的である反対側の壁に手が届いた。
倫の周囲には3m位の空間が広がっているようだと思い、次は真上はどうかなと思い出来る限り背伸びや垂直にジャンプしてみても上には届かなかった。相当天井が高い見たいだ。
とりあえず右やら左、真上へと手の届く限りで動くのだが、壁には扉もなく何か起きる筈も無く数分間ずっとピョコピョコとやっていると、どこからか声が聞こえてきた。
「おぬしはいったい何をしてるのじゃ?」
「うわっ!?」
「何を驚いておる?わしはずっと見ておったぞ?」
「なんですぐに話しかけてこなかったんだよ!!」
その声は、少し考え・・・んーっと唸ってから楽しそうに言った。
「おぬしを観察してたからのっ!」
倫は少しよろけしまった。
もちろん、コケたわけではなくその場で眩暈を覚えたからである。
「ずっと見てたって、こんな暗い中で俺が見えるわけがない!!何のために観察してたんだよ!」
「なかなか興味深いからのぉ、おぬしら種族はやってみないと分からないと言う事を信条としておるしの出来ない様な事も頑張り次第で出来るようになると信じてる所があるからの」
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まぁ、まずは今の状況を説明してやろう。
倫よ、今は囚われておる!訳があって服は捕まる前にわしが着替えさせたがの。
まずここはお主が居た世界より少しだけ発達した現在じゃ。近々、世界戦争が起きるみたいじゃから、その戦力増強で召喚されたようじゃぞ。とりあえず色々あるが、心配するな元の世界ではお前さんは居なかった事になってるからのぉ。それより時計見たいな装置が腕にあるだろう?まずはどれでも 良いからボタンを押してみよ!
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倫は少々眩暈を覚えつつ天の声が言っている事の意味を理解する事を諦め、色々とツッコミたい事を飲み込みながら、天の声《便宜上勝手にそう呼ぶが》に従いボタンを押してみた。
驚くことに沢山の服、衣装と呼べるような物がその時計型の機械には格納されていた形跡があった。
倫は、天の声に向って質問をした。
「何でこんなにブランクが多いんだよ?」
「そこにはおぬしの力となるコスチュームが増える様になっておる。着替える事によりおぬしはその衣装や洋服にあった力を得る。もちろん、技や魔法もじゃ!」
ゴチャゴチャになった頭に、更に意味不明な事まで説明された。倫は内心、何にも説明になってねぇ!と、ツッコミをいれながら現状把握に思考を割いた。
ありがとうございます。宜しくお願いします!