17話
長く悩みましたがこれがいいかなと思うのです。
額を抑えつつ、声のした塊へと声を掛ける。
「おい、朝だぞ!」
「うーん………。!!っ。えっ!!!!!!!」
驚いた様な声と共に、ばさっと布団を押しのけ起き上がったのは岬だった。
しかも、慌てて肌を隠すような仕草で布団を戻し、胸当たりで抑えている。
内心、(えっ!じゃねぇぇぇぇ)とツッコミを入れたくなったが、我慢する事ができたのはすぐに師匠から呼ばれたからだった。
しかし、圧巻する事に倫の部屋にはまだ数体の塊があるのだ。1人ずつ起こすのは面倒になり、放置する事にした。
しかも、師匠は今朝の出来事を知っているであろうに何も言わず、基本となる型や基礎体力を上げる修行から始まるのであった。
一日は、長い。
朝、周辺の走り込みを20キロ。その後、道場に戻り型の確認、基礎訓練。(主に筋トレだった)
終わると同時に道場の掃除。
朝食の作成とやる事尽くしだった。
初日という事で、掃除と飯作成は免除されたが、明日からとっても嫌な予感しかしないのである。
日も出て来た頃、時間的に9時頃だろうか?今度は昼の修行となり、またも走り込みが20キロから始まった。しかし走ってばっかりである。基礎体力は確かに少し足りないかもしれないが、こんなに走る意味があるのか疑問に思うのだった。
ヘロヘロになりつつ戻って来ると道場の女性たちは、汗一つかかずに型の確認をしていた。何か思う事が出来たが言葉を飲み込みながら俺もまた型の確認を行う事にした。
ガールズサイド
岬の場合
「あ~疲れた。今までこんなに走る事無かったのに、本当何か張り切ってるしちょっとキツイな」
「でも、倫様も見てるしもうちょっと頑張らなきゃ!と」
雨衣の場合
「倫様、汗が凄いなタオルを持って行って私がふいてあげたいな。初日なのにヘロヘロなだけなんて、やっぱり凄いな!!あーすぐにでも、私の物に…。」
紗兎の場合
「やっぱり男が居るだけで、空気が違うわ!何で今までは男の弟子をとらなかったんでしょう?こんなにもやる気が出るのに。とにかくチャンスだわ!」
こうして、修行一日目更けていくのであった。
初期の方の飛んでも設定も近く直すつもりです。良かったらお願いします。