14話
難しいですね
何時の間にやら布団に寝かされていた倫はようやく目を覚ました。
一瞬どうして?という思考が過ったが、ぼそりとつぶやく前に思い出した。
そう、俺は自己紹介を受けてる最中に倒れてしまったのだ、情けない事に目のやり場に困り目を回した。
案外まだまだだなと思った。周りを見ると先程とは打って変わって外は暗闇が広がっていて、時間にして3時間は寝ていたようで、倒れる前にお好み焼きを食べたはずなのに腹が減ってしまっていた。
そうして未だボーッとしていると部屋の外からパタパタと騒がしく走る足音が聞こえた。部屋の前に来たかと思うと、勢い良く襖が空き「倫様!!」と飛び込んできたのだ。
その姿は先程道場で見た姿とは違い随分部屋着な格好だったのだが、男でいう甚兵衛みたいな恰好だった。だがやっぱり目の毒な格好で胸のあたりが凄く強調されていた。おのずとそこに目が行くことは誰しもある事だと言っておく、しかし様ときたか・・・。
危なく布団にダイブされる所を避けて、体を抱えた。それにしても筋肉もあるのに何で女性の身体は柔らかいんだろうか、しかもいい匂いまでしてくるし・・・そんなことを頭の隅で考えつつ、その女性に言った。
「雨衣さん?何で俺の布団へ飛び込んできたんですか??」
「えっと、起こすため?」
「いやいや、普通に呼べばいいでしょう?」
「よく寝てたから・・・ついね?」
「ついね?なんて言われても困りますよ」
(ちぇ・・・男の癖にガード堅い)
「何か言ったか??」
「なんでも無いですよ!!お気になさらずに、ご飯ですので、行きましょう。案内致しますわ」