12話
ぼけっと眺めながら異常に困った事になったと思った。
それは何故かというと門下生?が皆女性であり女の子である、格闘技から武道に連なる鍛錬の結果かいい感じに身体が引き締まっている。
目のやり場に困りながらも、技のキレなど見学していると先程半ば無理やり道場?に連行した本人が声を掛けて来た。
「どうだろうか?」
何を言ってるんだろうかと悩みつつ声のした方を向く。
「何がどうだろうかなんだ?」
「君はここで強くなってもらわねば困るんだ!!」
驚愕なことを口にするその女は雄に180センチはあろうかという背丈で、上から威圧された訳じゃないが背が自分より高いもの言われると嫌でも委縮してしまう。簡単に強くというが之が言うは易し行うは難しいのである。倫は大学に入ってからサークルを掛け持ちしていたがそれでも凄く引き締まった身体かと言うとそうでもない。
思い浮かべて欲しいのは、食べても食べても太らない体質の人がいるがあんな感じに倫の体には筋肉や体力が付きにくかった。それをいきなり強くなってもらわねば困る!と言われても何を言ってるんだ?となる。とりあえず頭を冷静にしつつ説いてみた。
「何で俺が強くならなきゃ困るんだ?」
「君を召還したものに頼まれてるんだ。ナヨナヨな体を鍛えてくれとこの先の戦争により絶対に必要な力でもあると言われてるんだ。だから君が望むならどんな強さでも授ける!!」
この騒ぎを聞いてたのか、周りの鍛練中の女性や女子がこっちに注目し始めていた。
お待たせした割に短くて申し訳ありません。トレーニング編始めて行きたいと思います。