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切り裂き魔-過去-
俺を騙したのは、ある女だった。
一人身の俺は出会いを求めて少し奮発をしてパーティに向かった。
笑顔を振りまき、俺に気を持たせておいておいて
その裏では男と子どもをこしらえていた。
男は家庭もちの屑野郎で、女は愛人というやつだった。
男に貢ぐため愛されるために女は俺に金を求めた。
愛を知らなかった俺は滑稽なことに、愛の代償だと思ったものだった。
女は時々俺に体を許したが、今思えば最低な女だった。
男に溺れる一方
で、体で俺から金をむしり取る。
二人の間には子どもがいて女は酒に酔うと子どもを殴った。
だから気まぐれに女の前で子どもを殺そうとした俺を
見たことのない形相で止めにかかる彼女を意外に思った。
これが愛かと感じながら女の前で、子どもを犯し殺した。
怒りと絶望に滲む彼女は醜く、だからこそ達成感があった。
最後に泣きながら手を伸ばす彼女の手を突き刺して、
ああ、その時の彼女の表情は絶頂ものだった。
だから俺は別に幼女趣味というわけじゃない。
愛を感じたいだけなんだ。




