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切り裂き魔

夕闇

少女は歩く、帰り道。

家に帰れば日常。

そこに待つは、母親の笑顔。

温かな食事。

生意気な弟は時として可愛くて。

ああ、そんな日常。

気まぐれに少女は路地裏を通ってみる。

最近こちらの道からでも

家に帰れることを知ったのだ。

少しの近道。

まだ日は沈みきっていない。

冒険者の人達は無暗に路地に入らないようにというけれども

年頃の好奇心だ。

大丈夫。

そんな軽い気持ちで足を踏み出す。

思っていたよりも道は建物の陰になっていて

少女は少し足早に帰ろうとする。

まだ明るくて、一寸暗いだけだった。

「ぁ…」

鉄の味。

口から吹き出す血。

胸に焼けるような熱さを感じる。

見ると、胸元に咲く鉄のばら。

苦痛と悲鳴を鋭くあげる。

ひんやりした路地裏に崩れる少女。

流れ出る体温。

次々と肢体に咲き乱れる花と呻きは次第に速度を落とし…

あっという間に。

少女の日常は刈り取られた。

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