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戦慄のモルテナ  作者: 緑樹ユグ
王国侵攻編
6/23

「わたしだってできる」

騎士のいるアジトへと向かいます。モルテナ、ムクロ、レイス、ニィナと4人で向かい戦います

…ごろごろ


わたしは役目としてリヤカーを引いて歩いていた


わたしは後ろでモルテナ、ムクロ、レイスと前に出て歩く


時刻は夜。夜なら騎士のアジトに人がいるだろう。それが狙い目だ


元々モルテナ自身も強い人だし、どう考えてもムクロも強そうだ。あとレイスもきっと魔法を使って戦うのだろう


3人で十分すぎるほど無双できる。それがなぜかわたしは安心に思えた。むしろもう安心できるほどの距離感になってる


まだ会って間もないのに既に安心。という言葉が出てくる。わたしはやはり化け物と仲良くなる運命だったのだろうか?


いや、化け物という言葉は失礼だ。ちゃんとした人間の形をしてるのだから。モルテナはアンデッドでも人間なのだから


しばらく歩くと夜がすっかり更けてきたのか暗い道を歩いている


「モルテナ。騎士がいっぱいいたらどうする?」


ムクロ、彼女は言う


「全部殺しましょう。後レイスが炎の魔法使って消し炭にするのが一番よ」


「モルテナ様。やっておきます」


凄いことを言ってるが、わたしは全然驚かない。むしろモルテナの邪魔をする人が許せないのだから


わたしは付いていく、と決めたのだから。決意は揺るがない



「さて…付いたわ」


そこにあったのは王国の外れにある建物だった。アジトなので小規模。と言った建物だが、ここにいつも邪魔する兵士がいるとなると…


「わたくしが先頭に立つわ。扉を開いた瞬間、一気に襲って殺しましょう。ムクロ、レイス、付いてきて」


「任せて!」


「お役に立ちましょう」


ん?わたしはどうすればいいのだろうか?このまま待機?


「あ、そうだニィナ」


モルテナが振り返って何かをごそごそ取り出した。それはとんでもないものだった


「じゅ、銃…?」


「やり方は簡単。人に向けて頭を狙って撃つだけ。逃げてきた兵士がもしいたらここで銃殺しなさい」


わ、わたしにできるだろうか?


「大丈夫だよニィナ。簡単にできるから」


簡単…でも返すわけにはいかないから、とりあえず銃を握りしめる


「ふふ、じゃ、待っててね」


モルテナを先頭に3人はアジトをつぶすため、入り口へ行く



さて。わたくしは早速やってることが小汚いアジトに向かうわ


今回は一人ではなくムクロとレイスという頼もしい仲間もいるから分担できるしね


ふふふ…覚悟しなさい?あなたがたの好き勝手にはさせないから


玄関に付いて、早速ドアと叩く。もう既にわたくしもムクロもレイスも先頭準備に入っているわ


がちゃ


「はい、誰だ…うわ!?」


ひとつ言うわね。わたくし、モルテナが見えたらその時点で終わりなのよ?


「も、モルテナ…ぎゃああ!!」


わたくしは早速斬る。胴体まっぷたつになって終わり


「な、なんだ!?」


「ムクロ!レイス!一気に襲うわよ!」


「よーし!行くよ!」


「呪文の詠唱します」


玄関から一気に兵士がいるであろうリビングに


わたくしの姿を見たら兵士たちがびっくりしてるわね。あら、酒盛りだったかしら?


「き、貴様はモルテナ!」


あら?そんなこと言う前に武器持たないの?とても気持ちよい格好の餌食だわ


「あははは!!」


わたくしがすぐに兵士たちを斬る。ムクロも続いて大斧で一気に両断する。レイスは行動を鈍くするように呪文をかける


「ぎゃあああ!」


「くっ、すぐに武器をも…うわああ!」


わたくしも、ムクロも、どんどん斬っていく。どんどん死体が量産されていく。床は血塗れになる。手応えなくて残念すぎるわね


「後ろを狙えば…!」


「私を甘くみないでください!」


後ろのレイスを狙おうとしたらすぐに攻撃呪文、ファイアを兵士にめがけてそのまま焼死。あらあっけない


そんなことで残り1人。おじけついてるのかしら?


「や、止めてくれ…ここで終わりたくない」


ふーん?どうでもいい命乞い?そういうの、効かないのよね


「あらあら情けない。だったらもう二度と来ないならいいけど?」


「そ、それはできない…ぎゃああ!?」


ん?ムクロが首をはねていたわ。いつの間に?


「ムクロ?」


「モルテナ。こいつ絶対言うこと聞かないと思ったから斬るべき」


「そうですね。ここは殺したほうが正解です」


あら。わたくしの判断ミスだったかしら?でも一人だとわからない場合があるからムクロとレイスがいて良かったわ


「これにて全滅ね。3人で金と財宝と物資があるなら全部もっていってこのアジトを燃やすわね」


「うん!」



…色々な声が聞いた気がした


わたしは銃をもってここで待っていた。モルテナを待つために


しかし、わたしはどうも仕事ができてしまった


…来たのだ。門に、残った兵士が逃げようと


「…早く知らせないと…はっ!?」


わたしは銃を構える


「動かないで!」


しかし、兵士は全く威圧に対応していない


「小娘一人で何ができるんだ!ふざけるな!」


兵士は剣を持ち、わたしに襲いかかった。もう迷うなんてしない


「わたしは…モルテナを信じる!!」


バーーーーン…


銃の音が夜空に響いた。わたしは初めて殺害をした



わたくしたちは金と物資を持って行く。うふふ、これで一件落着。血塗れになったけどそれはムクロもレイスもそうだしあまり気にしてないわ


財宝はなかったけどこの物資なら貧困の人にもって行っても良さそう。後ろでは火を付けて燃やしている。アジトはこれにて終わり。いい様ね


「ニィナはどうしたかしら。あら?」


ニィナは門に待機してたけど人が倒れているわね。もしかして人を撃ったのね


「も、モルテナ…」


ニィナは信じられない顔をしていた。でも、安心なさい


「逃げる兵士を殺したのね。見事よニィナ」


でも暗い顔をしているからこれが初めての人殺しだったのでしょう。当然ね


「大丈夫だよニィナ。これは正義のため。そしてモルテナためなんだから。何も思わなくていいよ」


ムクロは笑顔でニィナに言う。その通りだわ


「うん…しっかり狙って撃ったから…一撃で殺したよ」


「初めてなのに。よく頑張りました」


レイスも笑顔で言う。そう。初めてなのにできたことをまず、誉めないといけないわ


「さ、荷物をリヤカーに置いて帰りましょう。そして金と物資は人々に分け与えましょう」


こうしてわたくしたちのアジト襲撃はすぐに片づいた



続く




ここまで読んでくれてありがとうございます!

これにてアジトは消滅。そしてモルテナはまた貧困の人々に金などを送ります


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