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この後はトゥルーエンディングとなります。キーアイテムを入手し、エネルギーが丁度0となる形でワープされた方のみ、お進みください。
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黄の星で不思議な繭から取れた種子を思い出した。
船に保管しておいたそれを取り出してみる。
やはり見た事がない種子だが、果たして地球で育つのだろうか。
そう思いつつ種子を観察していると……
なんとヴェギーに食べられてしまった。
だが慌てる私をよそに、彼は代わりに沢山の別の種子を吐き出した。
その種をよく見れば、なんと……地球の植物によく似ている種子であった。
ロアが人間の姿をしていたことも踏まえると、あの星の宇宙人たちは、生物の遺伝子操作が可能なのかもしれない。
いずれにしても、この地球で育ちそうな種子があれば、また生物の住める環境を作り出せるかもしれない。
ロア達がドームを作ってくれたので、早速と中に種を植えてみた。
ドームの壁が放射線を遮断してくれているためか、数日で芽が出始めた。
試しに外にもひとつ植えてみたが……やはり芽は出なかった。
それからは、探索と並行して植物の研究を進めることにした。
やはり生物の存在は確認できなかったが、人類が遺した様々な文明のかけらは見つかった。
いまだ地球全土から放たれる放射線は強く、宇宙服を脱ぐことすらままならないが、この目的があるためこうして生きていられた。
ただ、どこまでいっても独りであることは頭から離れない。
人類最後の生き残りとなった者にできることを考えた末……私は、我々人類が確かに在った証を残すことにした。
幸い時間は沢山あるのだ。
できる限り探索と研究を続けよう。
そして、寿命が尽きるその日まで彼女に語り継ぐのだ。
人類の歴史、叡智を。
その想いを……
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むかしむかし、地球と呼ばれる星に人類が住んでいました。
地球には人類の他にも姿、形、生き方が違うたくさんの生き物も住んでいました。
人類は新しくて面白くて便利なモノを作るのが大好きな生き物でした。
しかしその反面、中にはあらそいが大好きな者もたくさんいました。
あるひあらそいが大好きな人類が、新しくて面白くて便利なモノを悪いことに使ってしまい、
地球のあらゆる生き物、そして自身をも破壊し、滅びの道を歩んでいきました。
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…………でも、そのすべてが滅び去ったわけではありません。
彼らが紡いだ歴史が繋いだもの、そのあかしは確かに残されました。
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――この美しい景色と共に
トゥルーエンディング到達、おめでとうございます!!!
また、ここに至るまで本作をお読みいただきまして、誠に作者冥利に尽きます。
拙い作品ではございましたが、もし少しでもご満足していただけましたら、【ブックマーク】や【★評価】をどうぞよろしくお願いいたします。
後日、あとがきを掲載させていただきます。




