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捜索願

西崎が食べられたその後の話です。

「涼、ご飯出来たわよ~」


西崎の母の声が一階の方から聞こえてくる。

しかし、二階に西崎は居ない。

その事を母はまだ知らない。


呼んでから数分経っても降りてこないどころか返事も一切ない。

いつもなら、何かしらの反応はあるのだ。

不思議に思った母は階段を上り二階に向かった。


コンコン

コンコン


西崎の部屋の扉をノックする。

当然だが、返事はない。


「涼ー、居ないの?入るわよ」


母は部屋に入った。


部屋にはベッドに置かれた学校のカバン

床に置かれた《イーターきのこ》のゲームケース

その横に置かれたゲーム機とコントローラー

付けっぱなしのテレビ画面

画面にはGame Overの文字


西崎の姿は何処にもない。

この状態で西崎が何処かに行ってるはずがない。

そう思った母は警察に連絡した。

捜索願を提出する為、、、



そして、一夜が明けた。


5月9日(金)

西崎は帰って来なかった。

母はショックで寝込んでしまった。

警察に連絡した後、母は部屋に籠った。

西崎家に父は居ない。

兄弟も居ない。

母子家庭の一人っ子だ。


母にとっては、たった一人の家族だった。

父は西崎が産まれて間もなく亡くなってしまった。

不慮の事故だ。

仕事に向かう途中

道路に飛び出した子供を助けようとして車に轢かれたのだ。





時は遡り

5月8日(木)の夜

全国の警察に捜索願が多数提出されていた。


平均年齢は13~18歳

中学生~高校生である。

どの内容もほとんど同じだった

「ゲームをしていた子供が突然消えた。

 テレビ画面にはGame Overの文字」


そのゲームの名は《イーターきのこ》


時は現時刻に戻り

5月9日(金)朝

全国ニュースにて

中学生~高校生の子供達が一夜にして

失踪したとの情報が流れていた。

共通点は《イーターきのこ》を直前にプレイしていた。


「ふーん、失踪ねぇ」


朝リビングにてテレビを見ていた男がポツリと呟いた。




今回は短めに執筆しています。最後に出てきた男は何者なんでしょうか。次回をお楽しみに!!

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