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【イーターきのこ】  作者: 椿 桜
そのゲーム危険なり

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18/19

正式リリース開始

~登場人物~

木野 康介

『イーターきのこ』のβ版に選ばれ

危険な目にもあったが

無事、現実世界に帰還した。

だが、記憶を失った。

木野は、朝食を摂り支度をして家を出た。

電車の広告に、イーターきのこが掲載されていた。

広告を見た時

ズキッ

頭痛がした。

何故か見覚えがある気がする。

重要な何かを忘れている。

そんな気がしていた。

思い出せそうで、思い出せないモヤモヤした気持ちが木野を襲った。

職場の同僚に、ゲーム好きな人が居る。

聞けば何か分かるかもしれない。

(海人に聞くか、、、)


午前8:00 ~ロッカー室~


いつもなら、海人が居るのだが今日は居ない。

先に、デスクの方に行ったのか?

木野は、ロッカーに荷物を置き仕事場に向かった。

だが、海人の姿は無かった。

(あいつ、珍しく寝坊でもしたのか?)

上司なら、何か聞いているだろうと思い

上司に尋ねた。


「あの、今日杉山見てませんか?」

「杉山?あぁ、今日はゲームの発売日とか言って有給取ってたぞ

 えーと、名前はイーター何だったか

 思い出した!イーターきのこだ」

「そうなんですね。ありがとうございます」


木野は、上司にお礼を言うと自分のデスクへ向かった。

それにしても、またイーターきのこ。

あの名前を聞くと、『ズキッ」と頭痛がする。

いつもなら、人気なんだなぐらいで特に興味も湧かない。


しかし、イーターきのこに関しては気になる。

気になる所か、知っている気がする。

何故?

何故かは分からない。

それを、海人に聞きたかったのだが、、、

調べるにしても、どの記事を読むべきか

膨大な量から探すのは面倒だ。

(明日、聞くか)

木野は、落胆しながら席に着こうとした。


パンパンッ

上司の手拍子がオフィス内に響いた。


「今日は、新入社員が居る。皆、集まってくれ」


新入社員?急だな。

事前に何も聞いていない。

どんな人が入ってくるのか。

カツカツカツ

この音はヒールか?

という事は女性なのか?


「初めまして、白鶴(はくつる) 愛羅(あいら)です。本日から、よろしくお願いします」


一瞬、白鶴と目が合った気がした。

その時、背筋に悪寒が走った。

木野は、彼女を知っている。

木野自身は、覚えていなくても身体は覚えている。

恐怖で、足が震える。

彼女は、■■■だからだ。

白鶴は、木野に近づき目の前でお辞儀した。


「お久しぶりです。木野さん」


白鶴は、微笑んだ。

悪意を感じない無垢な笑顔。

その場に居た、木野を除く人達はそう感じた。

木野だけは、目の奥が笑っていない事に気づいていた。

そもそも、白鶴を知らないのだから。

彼女の事は知っている。

だが、白鶴の事は知らない。

これが何を意味するのか。

この時はまだ、気付く事が出来なかった。


「お!白鶴さんは、木野と知り合いなのか。

 それなら、教育係は木野に任せるとする!」


上司が、木野を教育係に任命し

各々が自分のデスクに戻り

白鶴と木野だけがその場に残された。

木野が、白鶴の方を見ると笑顔を向けてくる。

このままここに居ても仕方ないので

木野も、自分のデスクに向かった。

二人の空気だけ、ピりついていた。

喉に、刃物を突き付けられているそんな感覚だ。


一方その頃 ~街中~

午前8:55


お店の開店が、まだかまだかと待ち侘びる人たちの姿。

老若男女問わず並んでいる。

全世界の人達が『イーターきのこ」の発売日を心待ちにしていた。

何故、こんなにも人気なのか。

実は、イーターきのこは体験版を配信していない。

つまり、ゲームでよく見かける先行プレイして見ましたの記事も

一切ないのである。

宣伝はPVのみだ。

驚く事に、PVのみで全世界の人々を魅了したのである。

何故なら、ゲーム好きなら誰もが待ち侘びたであろう

仮想空間にダイブできるゲームだからだ。

全世界の人々は、PVで様々な議論を繰り広げていた。

そして、今日を迎えた。


ダウンロード版は無い。

パッケージ版のみの発売となっている。

何故、ダウンロード版が無いのか。

理由は、明かされていない。

予想の意見で多いのが、発売時間を一律にするため。

発売日に全店舗で9:00発売との情報が出たのが理由である。

そして、今誰よりも早くプレイしたい

ゲーマー達が並んでいるのだ。


言い忘れていたが、事前予約もなしだ。

制作会社は…無名。

いや、無名どころか『イーターきのこ』が一作目である。

全てが謎に包まれながら、人々を魅了した。

この会社は、後に『魅茸(みたけ)』と呼ばれる事になる。


午前9:00


いよいよ発売。

そして、我先にと入店する人々。

発売と同時に、戦場と化した。

バーゲンセールのような風景だ。

そして、今日失踪事件が起きるのだった…

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