ギャル?との遭遇
宿に着いた。
やはり、人は居ない。
二階に向かう。
一つ一つ部屋を確認する。
どの部屋も荒らされた形跡は、全く無く綺麗な状態だ。
廊下の突き当り。
最後の部屋の前に辿り着いた。
ドアノブを回す。
が、鍵がかかっており扉が開かない。
ノックしてみる事にした。
コンコン
「誰か居ますか?」
誰も居ないとは思うが、声を掛けてみた。
「っせーな!!誰だよこんな時間に。何時だと思ってやがる」
女性の声が中から聞こえた次の瞬間、部屋の扉が開いた。
そこには、キャミソールを着崩した女性が居た。
眠そうに目を擦っている。
現在時刻は22:40
髪は金髪ボブ、目はつり目、身長は平均並み
気の強い美人系ギャルだ。
そんな事より、この町に人が居た事が驚きである。
のこじ が呆然と立ち尽くしていると女性が近づいてきた。
「おめぇ、見ない顔だな。それに、この村にはあたし以外居ないはずだが?」
と顔を覗き込みながら質問を投げかけてきた。
はっ と我に返った のこじ は一歩後ろに下がり答えた。
「俺は、のこじ。旅人だ。」
目のやり場に困りながら、怪しまれないように旅人である事にした。
あながち嘘というわけでもない。
突然この世界に連れて来られ、この世界を広める役目を押し付けられた。
その為には、この世界を知る必要がある。
旅人と言っても嘘ではないのだ。
「ふ~ん。旅人ね。あたしは、アイラ。
研究者だよ。部屋の前で話すのもあれだし中入って」
アイラはそう言うと、のこじ を部屋に招き入れた。
と言っても、ここは宿の部屋であってアイラの自室というわけではない。
わけではないのだが、のこじ は緊張していた。
女性の部屋に入るのは初だからだ。
彼女居ない歴=年齢ではないのだが。
人並みに恋愛はしてきている。
だが、恋人の家に行った事はない。
ましてや、キャミソールとはいえ下着姿の女性の部屋だ。
「どうしたの?ま・さ・か 緊張してる?」
アイラは、ニヤニヤしながらベッドに腰かけ
頬杖をつきながら聞いてきた。
何とかごまかそうと口を開こうとした
のこじ の横から聞き覚えのある声が聞こえた。
「のこじさん、緊張してるんですか?」
そこに居たのは、AIだった。




