表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

博士と助手シリーズ

イタリア語と博士と助手の話

作者: 御厨カイト


「助手君、Ti voglio beneだよ!」


僕と博士しかいない研究室では、今日は博士の聞き慣れない言葉が響く。


「えっと……、博士、今のは……?」


「イタリアで伝わる、ちょっとしたおまじないのような物さ。」


「は、はぁ、なるほど……。」


「まぁ、私たちの関係がいつまでも続くようにといった感じさ。」


「ふ、ふぅーん……」


関係がねぇー。

まぁ、ある意味、そう言う意味だよなー。


「うん?どうしたんだい、助手君?」


「い、いえ、なんでもですよ!」


「……なんか怪しいな。なんだい、何隠しているのかい?正直に言ってみなよ。」


「えっと……、じゃあ、正直に言わせてもらうんですけど、僕イタリア語分かるんですよね……。」


「へっ?」


「僕……、大学生の時、1年間イタリアに留学していたので、ある程度のイタリア語は分かるんですよね。だから、さっき博士が言った言葉の意味も実は……。」


「……」


博士は真っ赤な顔を手で隠して、俯く。


「……あ、い、いや、そうか……、そ、それは、す、すまなかった……。」


「い、いえ、大丈夫ですよ。」


「……」


「……それにしても、まさか博士がこんな言葉を僕に言うなんてな~。それもバレないように外国語で言うんだもんな~。」


「もう、言うな!止めろ!止めてくれ!」


博士は俯きながら、僕の腕をポコポコ軽く殴ってくる。


「あはは、あー、面白い。全く博士は面白いな。」


「もう!だから言うなってば!ぐぬぬ、いいから実験の続きをするぞ!」


「はいはい、分かりましたよ。と言うか博士の所為で実験、止まっていたんですけどね。」


「うるさい!もういいからやるぞ!」


「はーい」


そうして、僕は顔を真っ赤にさせた博士と共に、実験の続きをしていくのだった。



ちなみに「Ti voglio bene」については是非とも調べて見て下さいw



皆さんこんにちわ 御厨カイトです。

今回は「イタリア語と博士と助手の話」を読んでいただきありがとうございます。


読んで「面白い」とか思っていただけたら、感想とか評価のほどよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ