金剛拳テオゲネス
『古代歴史学 主要人物データベース』
【概要】
金剛拳とは、叙事詩『冒険王の伝説』に登場する、十傑の称号の一つ。
または、現在の3大無手格闘術の一つ。3大無手格闘術(天心拳・獣魔拳・金剛拳)
十傑の一人である金剛拳テオゲネスは、古代天魔戦争時代初期~中期を代表する冒険者で、古代闘技場など数々の競技会を制覇した最強の拳闘士である。
金剛拳の異名を得たのちは、その黄金の容姿と、他を隔絶する戦闘力から神の血を引くものであるとして、競技会の殿堂入りを果たしている(事実上の参加禁止。)
近年は金剛拳は競技者の複数人が、伝承として伝わるなかで混合した存在という説も唱えられている。
【活躍】
十傑はそれぞれ人並外れた戦闘力を持っていたとされるが、彼はその中でも怪力に秀でていたとされる。
以下、一部抜粋。
・冒険王の命を受け、傲慢な聖公国の勇者を指2本で逆さ吊りにつまみ上げ、人が皆平等の存在である教えを広めた。
・金剛拳は同じく十傑である鏖殺帝の渾身の魔法を片手で受け止めた。
・魔王復活の際、現界して間もない魔王城の城門を一人でこじ開けた。
また、その怪力だけでなく自己を顧みず、冒険王の手足として人々を救う冒険をしてきたその高潔さから十傑の中でも人気が高く、世界中に彼の人助けの伝承が伝えられている。
そのため、多くの彫刻のモデルになっており、殆どが筋骨隆々の偉丈夫として表されるが彼と親交があり、現在も存命の長命種および十傑のメンバーからはそれらと、似ても似つかぬ姿だという証言がある。
【冒険王との出会い】
無名であったテオゲネスは、単身で大型の魔獣に挑んで瀕死の状態であった。
そこに冒険王が現れ、黄金に輝く布を授け、その体を一瞬で直した。
貴重な聖遺物を譲った冒険王に感銘を受けたテオゲネスは、見事素手で魔獣を破り、近くの村の危機を救った。
この時、その生涯を冒険王に捧げることを決めたという。
テオゲネスの死後、その身を包んでいた布は聖骸布として3人の子供に分配され、現在もその子孫たちがそれぞれの流派の象徴として保有している。
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