第五話先輩には従ったほうがいい
前書きなんて書いたらいいかわからない
「どういうこと?私を尾行して?」
顔は笑っているので許してくれるだろう。(目はどうとして…)
暁斗と太智はしばらく沈黙を貫いていたが沙也加の鬼のような目にに圧倒され、二人は口を開けた。
「えー、これは、すべて暁斗が提案したものであり私には一切責任はありません」
とっさに仲間を売ろうとした太智。
「お、おい、裏切るのかよ」
二人が口論になろうとした瞬間、鬼がそれを止めるかのように口を開けた。
「私はねぇ!そんな事はどうでいいの!なんでこんなことをやったのかが知りたいの!」
暁斗は圧倒的力を手に入れたカ○ズの前にひれ伏したジ○ョ○ジ○ョのように洗いざらい吐いた。
「へぇ、私と比奈の関係を暴いて………いい度胸じゃあない」
「ストーカーなんかしてタダで済むと思ってるの?」
「覗きをしていたあんたに、言われたくない」とは二人には言えなかった。
「頼む!どうか、学校やましてや佐々木さんには言わないでくれ!」
と暁斗は沙也加に手を合わせて言った。
太智も便乗するかのようにうんうんと頷いた。
「そうね、これは私の覗きもバレるかもしれないからこのことは黙っといてあげる…」
「自覚あったのかよ」と二人は心の中で呟いた。
「そのかわり!私が比奈お近づきになれるように手をまわしなさい」
少し間が空いた。
「………は?!」
二人は目を見開き言った。
「ど、どういうことだよ」
太智が言った。
すると、沙也加の顔が突然赤く染まりだし言った。
「じ、実は比奈とちゃんと話したことなくて話してみたいなぁって……あ、あわよくば、で、デートしてみたいなぁって……」
「ちょと待てよ!佐々木さんは俺のものだ!」
暁斗は沙也加の言葉を遮るように言った。
「あら?そんなこと言っていいのかしら……」
「おい!やめろ、暁斗!ここは大人しく従え」
太智は暁斗の怒りをなだめるように言った。
「ぐぬぬぬぬ」
ここは太智の言うとおり引き下がる暁斗。
「それでいいのよ、じゃあ明日の放課後私が比奈をデートに誘うからその作戦を立てて頂戴よろしくね」
そう言うと沙也加は帰って行った。
どんどん要求のハードルが上がっていっている沙也加を二人は止めることが出来なかった。
「なんだ!アイツは!俺の佐々木さんを……」
「ま、まぁしょうがないんじゃあないか。俺達だってこのストーカー行為が学校にバレたら退学だしな」
「こうなったら…アイツと佐々木さんの仲良くするどころか悪くしてやるぅ!」
「それは辞めておいたほうがいい、。もしそれがバレたらそんときゃあマジで終わりだぞ。お前ももう佐々木さんと会えないぞ」
「う〜、し、仕方がない」
こうして二人は明日の作戦会議をしながら帰るのであった。
次の日の放課後。
昨日、あの二人が立てた作戦は、帰り際の比奈を沙也加の生徒会長という地位を利用し生徒会室へ呼び出す、そして適当な世間話し比奈の緊張を和らげつつ何気なくデートに誘うという作戦だ。
沙也加にこの作戦は通達済みで「失敗したら承知しないわよ」と言われている。
午後5時、作戦開始。
学校の放送がなる。
「2年3組の佐々木比奈さん、佐々木比奈さん至急生徒会室まで来てください」
その放送を聞いた比奈は汚れなき魂を持っているため生徒会室へむかった。
一方そのころ、暁斗と太智は沙也加と一緒に生徒会室にいた。
「あのー、生徒会長、僕ら二人はどこにいればいいのですか?」
太智が、恐る恐る聞く。
「はぁ?あなた達の作戦なんだからそのくらい考えてあるんでしょ」
「いえ…」
「はぁ〜、なんでそこまで考えてないのかしら、もういいわ、そこらへんの掃除用具入れにでも隠れてなさいよ」
断ると何をされるかわからないので暁斗と太智は渋々掃除用具入れにギュウギュウ詰めになり入った。
その時生徒会室の扉がノックされる、ノックを聞いた瞬間、沙也加に緊張が走る。
「ど、どうぞ」
震えが混じった声で沙也加は言った。
「失礼します。あれ?今日は生徒会長さんだけですか?」
比奈が不思議そうに言う。
「え、ええ、そうなのよ。わ、私と会うのは初めてよね。じ、自己紹介をするわ。私は3年生で生徒会長の長谷川沙也加よ」
たどたどしいがなんとか自己紹介をした沙也加。
「私は2年生の佐々木比奈です。いつもの体育館でお話されているのを拝見しています。」
流石、学校一の美少女、100点満点の自己紹介した。
「あ、あなたのことはいつもの見ていますわ。なんていったていつものお部屋を覗かせて頂いていますからね」
「はい?」
し、しまった。つい口を滑らせて良からぬことを言ってしまった。これは流石に掃除用具入れに入っている二人も焦っていた。
「きょ、教室を覗かせてもらっています」
「そ、そうなんですね」
生徒会長、なんとか誤魔化した。
こういう能力がないと生徒会長はやっていけないのである。
この時、沙也加は焦っていた。「なんとかこの空気を変えなければ」そう思った沙也加はとっさにこんなことを言った。
「さ、最近、いい下着が見つからなくていい下着の店知らないかしら?」
「それなら良いところがありますよ」
いきなりそんなことを言っきたので少し困惑した比奈だったが自分も少し前まで下着難民だったので人助けと思い答えた。
比奈は、カバンからスマホを取り出し店名と地図を教えようとしたその時。
「わ、私、方向音痴だから一緒についてきてほしいの」
段々と声が小さくなっていく沙也加。
「いいですよ」
生徒会長でしっかりとしている沙也加が方向音痴なんてかわいいと思い比奈は快く了承した。
その言葉を聞いた、沙也加はパァと笑顔になった。
「じゃ、じゃあ今週の日曜日で」
こうして沙也加と比奈は日曜日にデートをすることとなった。
どうでしたか?
これからはだいたい18時ぐらいに投稿出来るようにします。
明日も投稿するので待っていてください。
次回もサービスゥ!サービスゥ!