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火の魔法が出たって事で、僕にしてみれば水みたいなのが出ていたけれど、その水は出ないのか?って云うのが気になってしょうがない。
無闇に魔法を使うのは通がかりの人に当たれば大変な事になるため控えている。
「それで、あのキョウレートは何処に行ったのかしら?ルイアって女と仲間だったみたいだから、恐らくルイアが今度は来るわよ。他に仲間がいたら分からないけれど…」
彩希が言っていたが、やはり何人強盗団のメンバーが居るのかは分かってはいない。尚且つ雑魚敵みたいのだって何人引き連れているのだか…
「今回の件でキラーが狙われそうだけど、キラーが狙われるって事は僕達も狙われるって事だよね。ちょっと強くならないと敵に一瞬で殺られそうだよ。」
ハカセが盾を重そうに担ぎながら磨いている。
「これでもこの盾で数人殴り付けているからね。探索中でも支度しておかないと。」
今回は街へ戻ってもまだ街に馴染んでいないので、探索を継続する事にした。
「あの自称イケメンは火だるまになったけれど、どうなったのかな?火の勢いっていうか火力の威力って分からないもんね。」
たしかにいくみの言う通りいきなり火が出たのでびっくりしたが熱さとかがサッパリ分からなかった。
「ブシャーとか水泡蘭なんかもまだ見たこと無いからあんなの出たら燃えちゃいそうだよ!」
焼け桃にならなくて良かったと思いながら歩いている。
「こんな時に何も相手がでないわね。早く金塊探してでましょう。」
すずかの冷静な口調から金塊である。かなり魅力ある金塊だな。