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「外って流石に道路が舗装とかはされていないのね。砂利道なんか河原しか歩いた事が無いから足首が痛くなりそう。」
彩希が愚痴っている。
「あっ!でも、なんか前は舗装されていたみたいだね!所々にそんな形跡が…やっぱり悪魔が1度絶滅させようとした形跡かな?」
桃が周りをキョロキョロ見ながら少し嬉しそうな顔をしながら歩いている。
「悪魔が絶滅させようとしたのが、ブシャー達では無いみたいよ。街を出る前に少し耳にしたのだけれど、ブシャー達はこの街を襲撃して水泡蘭の後ろに居たあの7人に地下に追いやられただけみたい。」
すずかの情報はかなり今回の旅の中で大きな事になるのでは?みたいな話だった。
「じゃあ他にまだ悪魔は存在するって事か…そうよね、あのメンバーだけで世界が滅ぶ訳は無いか。」
朱音が薙刀をスッと前に翳しながら話ている。
「次の場所迄真っ直ぐ行けばってまだ何も見えないけれど、これは結構距離がありそうだよ!キャンプセットがようやく役にたちそうね!野外でキャンプファイヤーになりそうな予感。」
やけにいくみがキャンプがやりたくてしょうがないってテンションで話ているけれど、いくみってアウトドア派だったのか。初めて知った。
「えっ!?知らなかったの?私は登山とキャンプが好きなの!キラーちゃんはインドア派だからねぇ。しかも暗い。」
ケラケラいくみが笑いながら足取りが軽く歩いていた。
「食料品とかも買っておいたからまぁ、食べたら荷物も軽くなるし良かったよ。僕もキラーと一緒でインドア派だからキャンプなんか小学生の時にやらされた事しか無かったし、いくみが趣味なら大丈夫だ。」
ハカセのインドア派はなんとなくみんな判っていた。見た目がね……
「暗くなる前に場所をキープした方がいいわよね。私もやった事が無いけれど道を逸れたら草むらになるから虫が出そうで嫌だわ。」
彩希が言うのは尤もである。砂利道か草むらなのであるので、場所が意外と決まらない。
かなり周囲が暗くなり、他のグループ等とも1度も合わなかったので、面倒になったのか桃が
「もう疲れちゃうからここでいいんじゃない?」
道の真ん中で立ち止まった。
「そうね、明日に差し支えがあるからここにしましょ!」
すずか迄。
なんか、ここをキャンプ地とする!って有名な言葉を一瞬思い出してしまった。