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そうだ、こんな戦いの中だけれど今の部屋の状況です。


恐らく両翼100メートル、最深部で120メートル位かな?東京ドーム1個分みたいな部屋である。部屋ってよりも野球場みたいな感じ。

僕とブシャーが居る場所から一番遠い彩希とすずかの居るヤマガクと戦っている場所では結構な距離である。

すぐ横で桃と朱音がヒツバーと戦っているが、激しい槍を合戦って感じで、その隣で彩希との間でいくみとハカセがニフエイと戦っている。此方はなかなかいくみが怖い人って感じで近より難い。


さっ、説明も終ったしフェニックスをなんとかしないとね。

かなり速い動きなのが僕の唯一の魔法を封じ込めている。

鉄パイプで撲る事もなかなか横をすり抜けられて難しい。


「よしっ!一か八かだ。」

僕はフェニックスめがけて鉄パイプを縦に振り落とした。

サッ!当然の様にフェニックスは魔法を避けて向かってくる。



ドスン!遥か先でエメラルドグリーンの鎧を着たヤマガクが膝を付いた。


「ハハハ、凄いのを見せてもらったよ!微調整してヤマガクの対角線に合わせてからフェニックスに魔法を出すってね!」

ブシャーは全てを見ていたか。


「ま…まさかな、あんな距離から撃ってくるなんて。この鎧と距離が無ければ死んでいたか。」

脇腹を血塗れにしながらヤマガクが立ち上がった。


「よくあの距離をキラー君は狙ってくるわ。信じられない、流石変態ね。」


彩希~少しは褒めろよ!


「キラー君、不死鳥の方がヤバイわよ。」

彩希が言っているがもう目の前にフェニックスが来た!





「戦っている一瞬の間に2度も私を驚かせたのはキラーちゃん、君が初めてだよ。」

「あっ!今ブシャーが私の真似してキラーちゃんって呼んだ!」

いくみの反応はそれかよっ!


「フフ、君の事をなんと呼べばいいのか判らないのでね、最初は呼び捨て、君付け、ちゃん付けどれがいいのか??」

おいっ!ブシャー!決戦の時にそれかよ!


ブシャーは地面に目を遣りながら、


「不死鳥フェニックスをまさかマントでくるむとはな。」

と笑いながら見ていた。


そう、僕はフェニックスが向かって来た時に咄嗟に前にエプロンみたいになっていた紅いマントでフェニックスをくるんでしまったのだ。耐火性能が何れ程か解らないが今のところ大丈夫みたいだ。


「いよいよだ!いくぞ!ブシャー!」

ようやくブシャーと対戦である。僕一人だけれど。




ダンッ!扉が開き、


「ブシャー様!動きました!」


扉から出てきたのはあのチフィだった。



「よし、やはり予想通りだったな。と、言うわけで今回は私達の負けさ。あっ!フェニックスは返して貰うよ。」

全員が戦闘を止め一斉にブシャーの元へ集まり出口へと向かって行った。


唖然としながら僕達は見ていただけである。

一体何が動いたのか?

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