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「ハハハッ!」

水泡蘭先生に笑い飛ばされた。


「いやいや、みんな結構倒すって事に躊躇してしまった戦いでしたので…」

僕チフィ達との戦いを水泡蘭先生に報告しながら現在の全員の心境を話した。


「失礼、確かに倒すイコール殺すって図式だけれど君達はこの世界に来てしまった以上私には細かく説明はできない。一つ云えるのは、選択肢があるのだが正解は一つなだけだ。」



「やるか、やらされるか。」



今迄見ていた水泡蘭先生の目つきではなかった。まさに歴代No.1と言われただけある目つきだった。



「結局やるか、やらされるか。の選択肢のどちらを選んでも答えは一つね、上手く抑え込まれたわ。」

彩希が部屋に戻る前にそんな事を呟いた。


「ゲームじゃモンスター倒したって自慢できるけれど、まるで違うの~なんかほんとに血が着いたら思ったよ。」

桃も深刻な顔をしている。


「割り切っていかないと此方が殺されそうだからね、これからは本当に真剣にいきましょう。今迄はなんとなく遠足だった感じだったけれど、戦いなんだって。」

いくみも深刻だが、意外と朱音とすずかは普通にしていた。



「私とすずかは最初のグループが殺されているから…」

朱音の言葉にこれが本当に大変な世界と言うのを実感。


「ま、水泡蘭先生に丸められたけれど、売店行ってそれから食事にしよう!」

ハカセがなるべく明るく話してくれた。有り難い事である。




「ブシャーを頂点にしてあの女、ヒツバーとダーメイマー辺りが出てきたら今度は大変そうよ。」

彩希が全員を見回しながら酒を呑んでいる。


「確かにあの地味な奴だけで苦戦していたもんね。キラーちゃんの魔法で腕を落としたおかげで勝てたけれど。」

いくみは肉を食べながら腕の話を平気でしてくる、流石だ。



「その魔法なんだけどさ…」

僕は声を小さくして弱点が見付かった事を話した。


「接近戦じゃ振れないって事は、私が近くにいて鉈で振り下ろせばいいわけかな?」

すずかの鉈は振り下ろしたり横撲りしたりできるが確かに接近戦向きである。


「あっ!そうだね!すずかと僕が一緒なら接近戦と遠距離戦で融通が利くか。」

実際闘えば解るのだが、みんなと一緒なんかできる訳でもないのだが…


「ハカセも接近戦しか役に立たないのよね。私の包丁もか…」

彩希が何故包丁になったのかは相変わらずよく判らない。


「すぐに捌ける様によ。」

彩希がまた怖い話をしてきた。


「僕の盾も今回は結構攻撃で使える様になったから大丈夫だよ!」

そう、ハカセの盾は雑魚2に向けてだいぶ役に立ったらしいのだが、僕は見ていなかった。



「8階からは悪魔の地帯になるみたいだから次は8階に行きましょう。もう少し今は食事をいただくわ。」

彩希が纏めてくれた。

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