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僕だけ不毛な訓練になってしまった気がする。
「今思ったんだけど、キラー君も一緒に剣の指導受ければ良かったんじゃない?」
ハカセー遅いよぉ…もうこれから行くんじゃんか!あと、キラーならキラーの呼び方でいいって!君ついてるし。
「やっぱり思った」
女子3名も一同声を揃えて僕の無駄な素振りの感想だった。水泡蘭先生は杖が相当気に入っている様に見えたらしくて、声をかけるのを控えたらしい………
杖が気に入っているわけじゃなくて他に何も無かったのだ。
いくみちゃん曰く
「これからキラーちゃんが犠牲になるわけでしょ!少しでも頑張って残ってくれないと……」
可愛い顔して毒が強いわ……しかもいつからキラーちゃんになってるんだ。
訓練場の近くの売店で今回の練習に向かうためのグッズが貰えるらしい。
ハカセはベニヤ板みたいな盾と駅で持っていたら職質に合うだろうナイフと言うか包丁みたいなやつ。
いくみと彩希はなんでドレスアップしてんだよっ!!そしてハカセと同じナイフ持って、怖いわ。いくみが紅のドレスに彩希は黒。なんか楽しいお店な気持ちで………
桃ちゃんは…………おかしいだろ!!これから悪魔を倒しに行くのにゴスロリな…………ちょっと嬉しい。で、弓が引けなかったらしくて小さいスリングみたいのを貰った。
僕は先程からお気に入りと言われた杖にトンガリ帽子。
「これって魔女がかぶってるやつなんじゃ??」
「要らないなら私が貰うわよ!」
彩希に言われたけど、なんかあった方がいいからかぶるよぉ~ドレスに帽子は個人的に要らないからって私情は怒られるから黙っておこう。