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「調子に乗って7階に着いたのはいいけれど、7階も特に変わらないわね。」
彩希が此処までは行けるらしいとの情報から僕達はなんとなく強引に7階迄来てしまった。
「もうさ、悪魔に勝てるとか負けるとかの探索じゃないよね。最近じゃお金稼ぎだし。」
いくみが言ったが、僕達は雑魚の虫の部位を売ったりしてそこそこ頑張っている。
何故載せない?地味だから…
「聞いた事のある声だと思ったらお前達か。」
スッと何処から出てきたのか剣を携えた男と他に3名程いきなり居た。
チフィ……
そうだ、あのヒツバーと一緒にいた地味な奴だ。
「地味なとはなかなかの誉め言葉だよ。ヒツバーはお前達をまだ始末しなくていい様な事を言っていたが、別に俺はお前達をこのまま歩かせる気もないのでね。」
と、チフィはいきなり剣をすずかに振り落とした。
ガンッ!と音を発してすずかが鉈で受け止めた。
「ハカセ!貴方が守らないでどうするのよ!」
朱音がチフィに薙刀で斬りかかる。
チフィはサッと避ける。
「チフィ、一気に行くぞ!」
名乗って居ないから雑魚1とでも言おうか、チフィと同じ様な剣で攻撃してきた。
「たまには私の包丁も血が欲しいって。」
彩希が雑魚1に対抗すると、その後ろからナイフが3本飛んできた。
「やっぱり私はナイフ使いね。」
いくみがニコリと笑みを浮かべている。
この二人ヤバいぞ。
「雑魚1さん、死んで。」
彩希が更に斬りかかると、
「雑魚1ってなんだ!俺は…………」
名乗る前にハカセの盾が雑魚1の頭にヒットした。
「折角名乗る処だったのに失礼ね。」
彩希が笑いながら雑魚1を更に斬りかかる。
その間僕はずっとチフィと対峙したままだった。
「外野は勝手にやらせておけ。俺はお前だけに用があるんだよ、キラー。」
チフィが妖しい笑みを浮かべている。
これはヤバい態勢なのではないか?