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「ヒツバーのグループとダーメイマーのグループがあったけれど、どれくらいいるのかしら?あんなの相手にするの大変よ。」
彩希がビール片手に深刻な顔をしながら全員を見回した。
ダーメイマーが去った後暫く6階を探索したのだが、そのまま調子に乗って7階に行こうとしたのを彩希が一度戻りたいとの事で、街へ戻ってきた。そして、いきなり食事である。
「キラーちゃんは飲めないのは知っていたけれど、桃は凄いお酒好きだよね~」
いくみも呑みまくっているが、桃は確かに凄い。
「キラーとすずかは呑まないんだ!どんどん食べな!」
ハカセは既にベロベロである。
「兎に角、次に向かえばいよいよあんな奴等と対峙するかも知れないからね。今は今で楽しもう!」
僕はみんなと食事を楽しんでいたのだが、すずかが小声で僕に言ってきた。
「私と朱音は一度は連れ去られたでしょ。あの時に終わったと思ったのよ。実際一緒に居たメンバーは殺された訳だし、すぐにこのメンバーに入れてもらえてみんなと出逢えて良かった。」
そうだすずかと朱音はあの時、日暮谷に連れ去られた訳で僕達が偶然助けなければどうなっていたのだか?
僕は深刻な話をできないので、ただ固まるだけであった。
桃が
「そういえばキラーの魔法は結局なんなのかな?なんかさ、キラーだけずうっと装備も変わらなくて三角帽子に消防士さんみたいなマントって…最近何人か真似してるよね。」
「えー!そんな変な格好してるの真似してるのいるんだ!」
彩希さん?貴女がコーディネートしてくれたのではなかった?
「また明日から…嫌、今度は悪魔と対戦するだろうからみんな頑張ろう!」
いくみが締めた。
そうだ、みんな生きて毎日戻って来よう。
ヒツバーもダーメイマーも、そしてブシャーが出てきても。