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「あっ!やっとわかった!!」
僕は思わず大声を出してしまった。
「何?戦闘中の最中に何がわかったのよ?」
彩希が僕の横で囁く。
「それがさ、いくみがさっき『だめ、今は』って言ったのがアイツのダーメイマーの事だ……………」
後頭部に強い衝撃を受けてしまった。
「滑ったから誰もツッ込んでくれなかったのを今更引き出さないで!」
犯人はいくみでした。
「お前達!なんだ!そんな態度で戦闘する気か!」
部活の顧問の先生みたいにダーメイマーに怒られた。
「あっ!すいません。」
思わず僕は謝ってしまう。
「フッ、ヒツバーが気に入る訳だよ。今回は一人倒されたし此方の負けだ。次は無駄話抜きで殺してやるわ!」
ダーメイマーが去っていった。
「前回の締めで、次はいよいよ僕の出番だと思っていたのに!なんだよ、キラーが全部持っていっちゃったじゃんかっ!」
ハカセに本当にキレられた。
「ほんと、あの悪魔の大男を前に何が『わかった!』なのよ。」彩希も呆れ顔。
「そもそも、いくみがあんな色っぽい台詞を言うから僕が…」
「だから、誰も応対してくれなかったのを時間差で言うんじゃないの!」またいくみに怒られる。
「ごめん!いくみが言ったの聞いてなかったよ。」朱音が謝ると、
「もういいからっ!」いくみが一番強いんじゃないか?
「あ~やっとわかった!ダーメイマーの名前の……」桃が途中迄言ったら、いくみが無言で桃を睨む。
「思ったんだけれど、いくみがあの緊迫している時にあんな事言ったのがそもそもの間違い………」すずかもいくみに睨まれて黙る。
「じゃ、次回からいくみが何か面白い駄洒落言ったら笑う様に!」ハカセ!それが締めかよっ!