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「で、アイツ等はなんだったの?」
尤もだけれど当然の疑問を彩希が切り出した。
「なんかさ、私達が強くなったから悔しいみたいな感じじゃなかった?人間性が小さいよねぇ~」
朱音が明るい声で話しているが、横からすずかが
「私ね、桃からタブレット預かっていて今の最初から録画していたのよ。ライヴ配信で。」
「えー!そんな事できるの?桃知らなかった!」
ずっと使っていたのは桃だったのに。
続けてすずかが話す。
「なんか不穏な空気だったから私達は正当防衛ですってのを証明しておかないと、と思って…おかげで、戦闘で役立たずになったけれど。」
「でも、前のゴキブリの件もあったから今回はすずかの機転が正解だよ。ありがとう。」
僕は本当に相手に魔法?みたいのを放った時に相手がどうなったのかを知らないので、ライヴ配信みたいのをしてもらえて感謝している。
「街に戻ってからの反応は判らないけれど、今回のライヴ配信は良かったわ。対人戦には必要だけれど、すずかしかそんな機能を知らなかったって…」
いくみがナイフを研ぎながら歩いている。
「街の反応が気になるから一旦戻ろうよ。結構盾で剣を抑えたけれど、盾が傷ついたし。」
ハカセの盾の事にしているが盾はたいしたことないが、他のメンバーの疲労を気にしているのがよく分かる。
「そうね、ジャコ相手でも大変だったから!」
彩希~まだ引っ張るか!
みんなに笑いが起こる様にして街へと戻って行った。