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「やっぱり!骸骨は桃でも倒せる!」
桃が骸骨を一人で倒してしまった。
「みんな個別に強くなってきたよね。これならそろそろ先の階にも行けそう。」
彩希も思っていたが、僕も全員がそれぞれ強くなってきたのを実感していた。
「あまり、偉そうに強くなったとか言わないでもらいたいな。」
また路地からなんか出てきた。
白いスーツ姿みたいのが仕切っている6人組の男達だった。
「お前等とは体力測定が最後だったかな?まぁ…Aクラスの我々とDクラスのお前等じゃレベルが違うのだが。」
「Aクラス?あー最初のクラス分けのね。忘れてたわ、そんな意味の無いこと。貴様等がAクラスだった訳だ。ふーん。」
彩希がいきなりケンカ腰しで言い出す。
「私達の事、お前等ですって!ってゆうか、彩希が貴様等って言ってる時点でちょっと不穏だけど…」
朱音が相手に視線を向けた。
白いスーツ姿の男が
「まぁ…いいや、あまりにも目立つから軽く何人か殺してあげようかと思っただけだから。」
とハカセに剣を振り落とした。
ゴワン!と音を発してハカセは盾で剣を止めた。
「だいたい振り落としそうだから剣しか見てなかったよ。」
ニコリとハカセが笑いながら両手に盾を構えた。
ここでようやく戦闘体制に全員がなる。
「なんなのよっ!面倒な相手は悪魔だけで十分なのに!」
いくみがそれでもナイフを光らせている。
Aクラスの一番体格が巨大な奴が斧を軽々と持ち上げながら
「何人か処分すればお前等の勢いも止まるだろ?軽く死んでくれよ。」
と、斧を彩希目掛けて振り落とした。
斧が彩希に当たる事はなかった。
「やっぱりナイフを投げる方がなんとかなるみたいよ。よいこは真似しちゃ駄目だけど。」
いくみが投げたナイフが手の甲に突き刺さっている。
「お前等!」
遂に向こうのメンバーが動き出した。
ドンッ!
相手の一人を倒した。
僕の魔法で。
「お前何を出した?嘘だろ?」
慌て出す相手を見ながら僕は言った。
「じ、雑魚は消えろ!」
相手は倒れた相手を抱えながら去っていく。
「折角カッコつけたのに、かんだよね。」
桃ちゃん~聞いてたのか。
「いやいや、みんなやっちまったとしか思わなかったわ。」
すずかが笑ってるし。
「いざって時にかむってねっ!流石よ。」
彩希まで。
「ジャコは消えろ!みたいな」
朱音もー。雑魚とジャコで魚だけどさっ!
相変わらず決まらないな。