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「5階はだいぶ悪魔って呼ばれている人達が出てきているけれど、まだ下があるんだよね。」
僕は今後の事がやはり気になって全員に訊ねたい事があるので、全員を集めた。
「重々しいものでは無い単純な質問なんだけれど、悪魔って言われているのはこの星?に居る元々の方々じゃない?僕達は呼ばれて来た異星人?みたいな存在でしょ?って事は僕達は侵略者。インベーダーみたいな存在なんじゃないか?って彼等に遭遇した時に思ったのだけれど、みんなはどう思う?」
そう。ずっと気になっていて、遭遇して思った事をどうしても伝えたかった。
彩希が
「キラー君はやっぱり何も聞いて無さすぎね。よく説明も聞かないでここに来たわ。」
呆れ顔である。
「キラーちゃん、この星は元々生物は居なかったの。それを今お城に居る人達の祖先が開拓してこの星が居住区になったみたいよ。そして、悪魔と呼ばれている彼等も侵略者。キラーちゃんが言っているインベーダーって事。」
いくみが教えてくれた。
「そう。勝手に星で居住したのを他の生物が盗ろうとしているだけ。僕もどちらが悪いかはなんとも言えないけれど、お城側に入ったって事でやっている感じだよ。」
ハカセも知っていた。
「独りで勝手に考え込まないで早く言えば良かったのに!さぁ~また5階に向かいましょう!」
朱音が笑い飛ばして僕の腕を掴んだ。そして耳元で、
「気になる事があればなんでも私に聞いて。」
と囁いた。
「桃でも聞いているのにキラーは本当に何も聞いて無いのに来ちゃうって。誘拐されてる感じだよ。」
5階へ着いてから桃が槍を立てながら言ってきた。
「売店のオジサンに槍の使い方をまた少し教えてもらったから、今度はあのヒツバーに槍で対抗できると思うんだ。」
僕はまだ暫くは逢いたくないな。