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「やっぱりさぁ、冒険って体力使うよね…いくら食べてもお腹空くもん!!」

桃のお腹トークからは、勿論食事中である。


このジャスタウェイの都市部では食事を出来る場所が多くて、僕も結構楽しみだったりするのだが……

そこまで食べられませんわ……


「当たり前よ…桃とハカセは胃袋を鍛えてるんでしょ?毎回毎回気持ち悪い程食べてるんだから…」

彩希が言うのも当然である。

僕も見ていて気持ち悪くなる…


「あのコボルトの鎧って何気に良い値段で売れて良かったよ!有り金全部置いていかせるべきだったかな?」

朱音さん?

コボルトの鎧は確かに倒した奴から貰ったよ…

有り金全部って……

それこそ此方が悪者になるわ…


「一応ね、コボルトとかもこのお店に居るからあまり言わない方がいいよ…」

いくみが周囲を見廻した。


コボルトやオーク等、普通に僕達みたいに話せるグループはこの街には大勢いて、地下迷宮の奴等とは考え方も違うみたいである。


「…そうよね、人間でも冒険者相手に略奪するグループも居るのだから、逆に言えば向こうも良いグループが居てもおかしく無いのよね。」

すずかが言う通り店員にコボルトが居たりもする程である。


地下迷宮に居ると本性が分かる冒険者グループも多いので、なるべく注意をしていたほうが危険な事にはならないだろうと考えている。


「次は先程のコボルトの場所から、先に向かって行けばよろしいのかな?徐々に相手も手強くなると危険を伴うので油断は禁物だし、訓練も必要だろうな…」

ミアータの言う、コボルト達が出て来た先に何があるのかはまだ分からない……

ただ、先に向かって行かなければいけないみたいである。


「何故、先に向かえば敵も強くなるのですかね…僕はいつも不思議に想っていたのですけれど……」

羽角がいきなり質問してくる。


「羽角君、手前に居た相手を倒して奥に向かえば…、奥に居る相手側が強くなるわよね?更に奥に行ける敵は奥に向かって行くんじゃないかしら?結論から言えばその為に先に進めば強いのが出て来る…まぁ…私の考え方だけどね!」

彩希の考え方が僕の頭でも、納得のいく説明であった。


本当に先に向かって行くと強さが出るよね……

簡単に言えば、弱い奴は奥に行っても倒されるだけって事……


「そうだね!無理して進めば負けるよ…気をつけないと……」

いくみが色々調べてくれているので、これでも僕達メンバーは今のところ大丈夫みたいである。


但し、この地下迷宮の怖さにはまだ足りない情報が多過ぎるのである……




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