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扉は今迄と同じ感じの扉なので別に違和感も無い。


「扉は何でもないのよ!問題は扉の先に何があるのか?って事よね…」

彩希が言う通り、扉の向こう側に敵が居る可能性が非常に高いと思われる。


何しろ開けたら攻撃される訳なのだから、随分と簡単に相手としては狙えるので、金銭目的、食料目的、単なる攻撃が好きな奴……等、色々理由はありそうだが、扉の向こう側の怖さには十分注意しなければならない。


「居なきゃ居ないでそれにこした事ないんだから…」

いくみが言いながら刀をしっかりと持つ。


いくみや彩希の刀の持ち方が随分と最近になってから、さまになっている。


「では、全員気持ちを引き締めて!!」

ミアータが扉をドンッ!!と開けた……


「おー!!また人間だぞ!!」

笑いながら、あきらかに犬みたいな顔をしているが…身体つきは人間と同じ様な団体が扉の向こう側に立っていた。


「あれって……コボルトだっけ?」

いくみがサッとタブレットで調べている。


「そうだよ!調べてるバカがいるぜ!!」

コボルト達は完全に此方を下に見ている。


「オイ!有り金全部置いて行けば何もしないでやるよ…どうだ?良い話しだろ?」

リーダーらしいコボルトの真ん中に居る奴がそんな事を言っている。


「……何もしないの?それで断ったらどうなるのかしら?」

彩希があきらかに戦闘モードな鋭い目つきで相手を睨みつける。


「断ったら?決まってるだろ?死んでから貰うよ…早い話が、すぐに渡すのか、死んでから渡すのかの二択って事だな……」

相手もあきらかに剣を見せつけた。


人数は20名程居るだろうか…

コボルト達は以前に見たオークより細身だが、上腕筋が凄いのは見ればすぐに分かる……


「作戦とかは別に無いでしょ?そろそろじゃない…」

いくみの刀の持ち方が完全に相手に刃を向けている。


ちょうど横に5名程並んでも大丈夫みたいだが、それだと若干狭く感じる為、僕達はハカセと朱音にミアータの3名が先頭に居る。


一方、相手のコボルト達は先頭に4名並んでいるのだが、リーダーらしいコボルトは後列に下がった。


「じゃあ……私達は貴方に全額差し出します!!」

えっ?彩希さん??


「そんな訳無いでしょ!!バカ!!!」

朱音が言いながら、薙刀で前衛に居た4名の足元を斬り裂いたのだ。


ギャァァァ!!

僕達から見て、右側から2番目のコボルトの足を完全に朱音が負傷させた。


「お前達!!汚ねぇ奴等だ!いきなり攻撃しやがって!」

一番左側に居たコボルトが剣で斬りかかる!!


ゴーン……

鈍い金属音が響き渡る。


「速いぞ!あの剣は!!」

ハカセが剣を盾で防ぎながら右手に持っている傘型の盾の先で相手の左肩を突いた!!


ワァー!!!

突かれた相手は声をあげる。


「コイツ達、あんな格好しながら戦い慣れてやがる……」

突かれた左肩を押さえながら此方を睨む。


「あれは、ハカセが完全ターゲットだからね…知らないわよ…ハカセが突いたから……一気に倒さないと!!」

いくみがとんでもない事を言ってなかったか??


どうやらこの戦闘はこれからが大変みたいである……



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