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「普通はさぁ、別のグループ待ってみたりそこから行き先決めたりとかしないよね?主人公みたいのが決めたり苦戦したり罠にハマったり大変な思いをして、抜け出すんじゃないかな?」

ハカセが街の食事場所で肉を食べながら全員に言う。


「だから、さっきも言ったけれど!!実際自分達でこんな場所に居るって事が、先ずは大変な訳でしょ?創られたお話しならスムーズにいくのかも知れないけど、生々しい現実だと自分達の命を落とす事をしない様に考えるわよ…いつまでもグダグダ言ってるのなら、ハカセが決めて犠牲になりなさい!!重いから遺体は放置だけど!!」

彩希がハカセに一気にまくし立てる。


ただ……本当に行った事が無い場所で迷っているのだから、自分達で決めるのはおかしい…

知らない別のグループを参照にしたのは、理にかなう事だと僕も後から痛感した。

あの時朱音の提案は最適だったのだと思う。


「でしょ?『自分で考えろ?』だから、自分で考えて他人の真似をする!別に一番に目標場所へ向かう大会とかじゃ無いし!ってゆーか、目標無いし!!」

朱音〜

最後の一言はかなり強烈だぞ!

一応新宿の目の場所を目指してはいるつもりなんだけど……


「ミアータが、此処にある!って言ってるんだから安全に向かえば別に問題はおきないのよ!要は最終的に到着さえすれば文句無いと思うし!」

いくみの言葉に、朱音と彩希が納得の表情をみせている。


「……それよりも、この地下迷宮って他の人達は何を目的にしているのかしら?随分居るわよ……」

すずかの言う通り、僕達以外のグループは何を目的にしているのか?

全く分からない……


「って思うでしょ?」

いくみがタブレットを片手にドヤ顔をしている。


「あのね、此処にあるお城の城主さんが色々と無茶な依頼を出しているのよ…」

いくみが言いながらタブレットに出ている内容を全員に見せる。


「ふーん……剣とか鎧とか宝石みたいのも持って行けば良いんだ!」

朱音が見ながら納得している。


「城主が自ら報酬を渡すって……」

彩希が言いながら、地下迷宮とは反対側にあるお城を見た。


「……ある程度此処に掲載されているのを持って行けば、別の依頼が出るみたいね…だからこの街が栄えているんだ。」

すずかが言う、街が栄えている理由は地下迷宮に向かうグループが多い事により、街が循環して良い経済が出来ているみたいだ。


更にこの街が港町というのも、外せない。


そんな無駄話とは違う、作戦会議とも違う話しをしながらランチタイムを終了した。


勿論午後の部がこれから開始されるのだ……

不安しか思い付かない………



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