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「そんな訳で、2択になりました!あとは皆んなの意見を参照にしようか?」

いくみが『死にたい奴……』の件で左側は抹消したのだが、直進と右側は未だ何方が良いのか予想もつかない。


「他に何も情報は無いのよね?」

彩希が言う通り、本当に何方に向かえば良いのかは頭に浮かんで来ない……


「ズルいかも知れないけどさぁ……他の人達が来たら聞いてみない?」

朱音さん?それって………


「そう!!此処で、待機!!!」

朱音のその待機って作戦って……


「普通は自分が冒険の主人公感を出すと、選ぶけどねぇ…それで、失敗して大変な思いをするんだけど……」

彩希さん?

ネタみたいな説明してますが……


「でも、本当だよ!!安全なのはさぁ、別のグループの後に行けば安心だもん!!」

桃まで……

普通は大変な場所へ向かっても苦労して……みたいな感じじゃないのか??


「そんな事しても得るものなんか無いわよ!!失うかも知れないじゃない…荷物持ちとか……」

朱音さん?

彩希レベルにとんでもない事言ってないか??


「一緒に居るから朱音だって正直になるよね!」

彩希さん?

正直って……

悪態が正直なのかしら?


「悪態じゃないよ!本当の事!!」

彩希さん……

ずっと悪態だわ……


さて……

本当にそうと決まれば、この場所で待機していれば良いのだろうか…

普通は考えるよね……


僕達は十字路の邪魔にならない、左側と直進のちょうど分かれ目辺りに座ってしまったのだ。


「これはね、しょうがないよ!桃は偶然にもサンドイッチを持っているから、ちょっと食べて待つけど……」

桃さん?

偶然なの??

常に持っているよね???

描写しなくても、分かりやすいよ??


「まぁ、ちょうど良いんじゃない?時間的にも食べれるのなら食べておいた方が静かだし…」

いくみが桃の扱いを、かなり雑に扱ってるなぁ……


「えっ?!食べさせてるんだから、丁重だよ?全くキラーちゃんは、見る目が無いなぁ……」

いくみが笑いながら、桃を見ていると……


ドカッ!!


扉が物凄い勢いで開いたのだ。


「あっ!やっと来たよ!!」

小春が待ってました!と、嬉しそうな笑顔をみせる…


「……オイッ!!なんか居るぜ……」

扉を開けた人達からの、しかも男の人の声が聞こえた。


「すいません!!私達はこれから何処に向かえば良いのか分からなくて……ちょっと聞きたいなっ!って感じだったので……」

彩希が即座に、敵ではない事のアピールをした。


「ふーん……それは自分達で勝手に考える事だぞ!いちいち他のグループに聞いても有り金獲られて終わりだ……」

先頭に居た男が剣をチラつかせながら、そのまま右側に向かって行った……


「って事で、決定ね!右側に行くよ!!!」

朱音が言いながら、入ってきた扉へ向かって行った…


「えっ!?朱音!!そこは一番違うんじゃ……」

ハカセの言葉の途中で、


「朱音の考えが分からないの?すぐにあのグループに付いて行ったら、狙われるわよ…」

いくみが言ったのは、別のグループに付いて行けば敵が出るタイミングで、矢面に立つ扱いをされたり全てを信用するにはリスクしか浮かばないと……


まぁ、考えてみればそうなるのか……


「じゃ、そんな感じでお昼ご飯を買ってから行きましょ!!」

彩希がそんな事を言うのだから、桃の顔がニコニコしている……



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