表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
557/575

297



毎回地下迷宮探索になる訳ではあるが、実際殆どまだ奥には進めていないのであるが……


「曲がり角とかあったら一度出てから、戻るんだからね!」

桃が前に居るハカセに話しかける。


「…珍しいわね、桃がハカセに話しかけるなんて…」

すずかが話した通り、桃がハカセに言うのは珍しい。


「しょうがないよ!カエルに食べられたとこなんか見たくないもん!気持ち悪い!!」

桃さん?

それって……

ハカセの事、心配してないんじゃない??


「ハカセが先頭に居るからだよ!当然でしょ?」

桃が何気に毒を吐く…


「桃はね……ハカセが桃の脚を見てくるのが、嫌なんだって!!」

彩希がまた……


「も、桃!!本当に??僕はバレて無いと………あっ!……」

ハカセが動揺……


「ホラっ!!ハカセが気付いて無いと思ってたんだよ!やっぱり桃の脚をジーと見てるんだよね…」

いくみも若干引き気味に話している。


「やっぱり……凄い視線が苦手なのよ…」

桃がウンザリした顔でハカセを見た。



「そろそろよ……」

彩希がバカ話から一転緊迫感を一挙に出した。


そう…あのT字路である。

ちょうど右側からカエルの舌で追い抜かれたグループの人達が丸ごと食べられてしまった場所なのだ…


勿論カエルは倒しているのだが、油断は全く出来ない。


「ハカセ!ちょっと見て、戻るんだからね!!桃の脚を見てるんじゃないのよ!!」

ハカセの隣に居る朱音に言われて、恐る恐るハカセが先頭になる…


「僕だって桃の脚ばかり見てる訳でも無いんだけど……」

ハカセがブツブツ言いながら盾を構える。


「じゃあ、誰の脚を見てるのよ?」

いくみー!!

今の質問は微妙だぞ?

こんな緊張してる時に……


「しょうがないじゃない!あたしの脚を今は見てたし……」

いくみが半分怒ってる……


まぁ…桃といくみの脚は見たくなるよ……

ハカセみたいに凝視しないけど。


「キラー君も一緒か…」

彩希がウンザリ顔である…


「ホラっ!!そろそろ行くよ!!」

朱音がハカセの背中をポンッ!と、叩いた。


「そうだよね、ちょっと見るだけだし…」

ハカセが少し顔を出して見る……


戻らない……


「大丈夫!!ここには誰も居ないから!!」

ドヤ顔でT字路にハカセが立っている。


「まぁ…大丈夫みたいだから、良かったんじゃない?」

彩希がハカセが自信を持って右側に曲がる……


「ハカセ!!!バカなの?真っ直ぐ行くのよ!あんなに話したのに……」

そりゃ、いくみに怒られるよね…

右側は行き止まりだし……



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ