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「じゃあ、明日は寝坊しない様に!!」
彩希が宿の部屋に向かう前に言ったのだが、自分が起きてみんなを起こしても良いのでは??
「自慢じゃ無いけど、私は自分で先ず起きない!!」
彩希が凄い言い切り方をされております……
「あっ!桃も!!!」
桃……
何となく君は分かるよ……
言いながら、いくみの方を見ると……
「あっ!あたしはたまにしか起きれないから!」
いくみもかよ…
全然駄目だよね…
「アタシ……」
ん?
小春??
どうした???
「アタシ……起こそうと思えば、大丈夫なのですけれど……いくみさんが……」
小春がいくみの事を見る……
どうした?
いくみが、止めておけって??
「……違うわよ!いくみの寝起きが毎朝不機嫌だからね…」
彩希が笑いをこらえながら、いくみを見る…
「私も無理!!」
朱音が便乗すると、
「私も!!」
すずか迄……
「そんな訳で、羽角君頑張ってね!」
彩希が羽角の右肩をポンポン!と叩いて部屋に入って行った……
「……やっぱり皆さんいくみさんが……」
羽角、気持ちはわかる……
いくみは寝起きが一番強いよね……
羽角は部屋に入ると、ミアータと共に自主トレをしてから眠るらしい……
「僕は、きょうは無理だー!!」
ハカセが言いながら、ベッドに倒れ込んだ……
ハカセが無理じゃない時は僕は知りませんが……
「あっ!やっぱりですか!!ハカセさんに絶好調って無いですよね……」
羽角が半笑いである…
「自主トレは強制では無いのだから、自分の意思の問題である。ただ……羽角殿は自主トレで疲れてしまっているので減らした方が良さそうに見える…」
ミアータの言う通り、あくまで自主トレである……
羽角はそろそろ寝ないと、明日も面倒だから!!
そんな数分の会話の中で、早くもハカセが眠りに……
信じられない奴だな……
……まぁ…明日こそ、ハカセに頑張ってもらおうか……