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「このお店で正解!!じゃ、味に集中したいから!!」
桃が言いながらいつも通りの無言で食事モードに入った。
「ホルモンとかも扱っているから、高いのかと思ったら全然安いのね!」
朱音が嬉しそうに、肉を頬張る。
「本当に金額が全然安いし、カエルの足は普通に高額で引き取ってくれたから良かったわ。」
いくみがずっとテンション高めできている。
「それじゃ、まだ食べたらあとは宿泊場所か……ゆっくり休めないと疲れもとれないわ…」
彩希が言うのだが、ミアータなんか絶対に朝まで筋トレするんだぞ!寝ないし……
「キラー殿!筋トレは大切な事だ!!眠るのなぞ30分あれば回復出来るだろう!!筋トレは一日中やっても足りない!!」
ミアータさん?
そこまで筋トレが必要なのかしら?
「キラー殿、甘くみてはいけない!!毎日の筋トレが強さを導くのだ!!」
なんかミアータが凄い事を言ってるし…
「そうね、じゃあハカセと羽角君もミアータに鍛えてもらえば良いんじゃない??」
彩希が妖しい笑みを魅せながら、二人を見つめた。
「キラーは?僕と羽角だけ?何でよ!!」
ハカセが食事の手を止めて迄反論する……
「彩希が言うのは、キラーちゃんじゃ絶対やらないって分かってるからよ!!」
いくみさん?
僕はやらないの前提ですか??
「……キラー君に努力って言葉は無いわ…そうでしょ?」
彩希ー!!
僕だって少しは努力とか………
うーん……
あまり無いけど………
「キラーじゃ無理よ!!地味な努力しなさそうだし!」
朱音ー!!
みんなそんな扱いかよ……
「そうだよね…最初の頃からキラーは一人で意味ない素振りしてた程度しか無かったもん!!」
桃がわざわざ食事を止めて迄言った事が、それだけ??
確かにみんな練習していた時に僕は、素振りをしてたよ……
おかげでスライムを石で打って砕くって技を身に付けたんだけど……
「まぁ、キラーちゃんは放っとけば結果を出すから放っとけばいいのよ!!」
いくみが褒めているのかよく理解出来ない事を言いながらしめたのだ……
「僕もきょうは沢山食べましたので、1時間は筋トレしてから眠ります!!」
羽角は色々考えた末に無難な答えをみつけ出したんだな?
「………キラーさん、なんとか穏便に話しを進めましょう!!」
小声で僕に話しかけた……
まぁ、羽角にしてみれば彩希やいくみは強すぎる相手だもんね……
と、両者の鋭い視線を感じたから……気を付けないと………