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「うわぁ!羽角の吐いた場所に真っ黒いのが!!」

桃が羽角の嘔吐した場所を見てたのかよ?って、ツッコミを入れたくなるのだが……


「あれさぁ……Gだよね…小さいのも…って、ゆーか……いつも見ていた大きさのも居るんだ……」

いくみが言う通り、今迄のGは非常に大きかったのだが、目の前に居るのは……見慣れた……と、いうよりも見慣れたくも無いが、知っている大きさである。


「ほんとだ!家で見るゴキブリと同じだよ!!ファミリーサイズだね!!」

何を、ハカセはペットボトルの昔の売り文句みたいな事言ってるんだよ……


「キラー君、ペットボトルのファミリーサイズって何??」

彩希に真顔で言われてしまった……

既に説明する気力も絶えているみたいである……

ショックで……


「なんかアリみたいに沢山来るから、キラー!!火で無くして!!」

朱音に言われた通りに僕は火の魔法で焼却した……


「なんかさ、カエルも凄い焦げ臭いから……一旦帰ろうか?私達の特技、一度しか戦ってないのに疲れたから帰る。カエルだけに……」

いくみの一言に、


「ほら!!みんな!!忘れてたけど、早く笑う!!!」

彩希が慌てて言った為、全員にしっかり聞こえる声で言ってしまった……

当然いくみにも聞こえている……


「なんかね…ハカセのわざとらしい笑い方を見ると、冷めるのよ……」

いくみが本気で冷めた顔で全員を見る。


多少の沈黙……


しかし……ミアータは何なのかを理解出来ていなかったらしく、復活した羽角が頭から説明している。


「……そうか、いくみ殿は『カエル』と『帰る』を両方使って笑いを取る事をしていたのか!!」

ミアータが必要以上に大きな声で言ったので……


「ミアータ……もうその話しは終わったから…いつまでも傷口を広げないで……」

弱々しくいくみがミアータに言うと、


「どうなされた!いくみ殿!!『シャレ』と言うのは、そんなに体力を消耗するのか??」

ミアータ……それは違う!!

と、言いたいのだが……ダイレクトにいくみに言ってしまった為に、何もストッパーが効かなかった……


「ふぅ………もう大丈夫よ……ミアータ……まだ貴方とは今迄の環境が違うのが良く分かったわ………」

いくみが戦闘よりも、ダメージを喰らっている………


「申し訳なかった!いくみ殿、これからは率先して笑う事を心がけるように肝に銘じる。」

ミアータ……既に君はずっと脱線しているんだよ……


「ありがと……あたしもなるべく言わない様に心がけるわ……」

いくみの返事に、ミアータとずっと食い違っている筈の会話が終わりを告げた……


「いくみ!凄い会話だね!!シャレより笑えるし!!」

桃!!

傷口を更に広げるな!!!


「そうそう!帰るでしょ??桃は久しぶりにもんじゃとか食べたいなぁ……ないかな??」

桃さん???


僕が焼いたのでよろしければ、まだその辺にあります……

よく、あの光景から言えるわ………

一番嫌な気もするのに………



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