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「そういえば、キラー君の魔法が何が出ているのか未だに解ってないわよね。」

彩希が5階に降りた処で言い出した。


「なんとなくだけど、右手首から鉄パイプを伝って水みたいのが出てる気がするんだよね。右手首から出ている感触は無いんだけど…」

僕自身が解っていない必殺技なので、誰にも説明ができないのだが。


「這いトカゲの毒がキラーの身体との絡みで化学反応でも興したのかしらね?」

すずかが言ったが、確かにあの這いトカゲの毒が僕には効かなかった代わりにこんな特異体質になったのかと云えば、そんな気がする。



「まぁ~キラーちゃんが他の武器持てなくなったのは残念だけど、売店のオジサンが無料でくれた鉄パイプがこんなに役に立つなんてねっ!」

いくみが言ったけれど、僕には初耳な事が。



「ちょっと待ってよ!これ、無料だったの??」

僕は鉄パイプが無料だったなんか、聞いて無かったし。


「それね、みんながいろいろ買った時にキラー君のが無くて服を吊り下げてあった鉄パイプをオジサンに言ったら、貰えたの。何も無いより良かったかな?って。」

彩希が説明してくれたけれど、なんとなく僕だけ安上がりだ。


「そんな話をしている場合じゃないみたいよね。」

桃と二人で話していた朱音が身構えたのを知り僕達は前方にいる者を確認した。


「なんか、オークゾンビって出ていて死んだオークのゾンビってだけで、それぞれ特技は違うみたい。」

桃が言いながら既に槍を構えている。


「ゾンビって、こんなに臭いの?攻撃前に辛いって!」

ハカセも両手に盾を構えながら前に出た。



「5体もゾンビって…気のせいかしら?この世界に来て見馴れてしまったのかも知れないけれど、今までゾンビなんか見たこと無かったのにね。」

不敵な笑みを魅せながら彩希が身構えた。


「包丁が大きくなってないか?」

僕は彩希の包丁が前より更に大きくなった事に今更気が付く。



「これからはもっと強そうな装備にしないといけないみたいだから。あっ!キラー君は鉄パイプで♪」

彩希さん?音符ついた様な事言って………


「早く構える。」

いくみに言われて、僕もオークゾンビを見据えた。

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