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「ねぇ、ミアータ……今更なんだけど、此処に何があるの?」

彩希さん、本当今更なんだけど……

確かに僕も知らんが……


「あぁ、『目』がある筈だ。街の情報から此方に火の玉が入っていったのを見ている人達が大勢いるので、間違いでは無いだろう。」

ミアータがいつそんな情報を仕入れたんだ?


「私は人間では無いからな…通常の会話ならあの店の全体の会話を聴けたが、その中での情報が聴こえた。」

ミアータの聴力が凄いのは、初めて知ったよ……


「じゃあ、ついでに……『目』の存在は何?」

いくみがミアータにズバリと聞いた。


「……本当に私にも分からない。ただ……」

「ミアータ?ただ……何よ!」

彩希の強気な言葉にミアータが続ける


「あぁ…あの『目』の行方を探って行けば答えが出るらしい……私の知っている事はそれだけなのだが、キラー殿のおかげで道が拓けたのは確かだ。」

ミアータがいきなり言いながら僕に頭を下げた。


「キラーちゃんの風の魔法から出て来る火の玉の行方を探して行かないと話しは進まないのか…」

いくみは少しガッカリしている。


既に地下迷宮に入って、先程の看板から100メートル程歩いたのだろうか……


「扉ね…開けるのは判るけれど、みんな蹴ってる?」

朱音が扉の下の方にある靴の跡が沢山付いている場所を見て指摘する。


「そうだな…洞窟とは決定的に違うのはこの扉がある事じゃないかな?何故蹴るか……それは!!!」

ミアータが言いながら、扉を蹴って先に進んだ。


勿論僕達は蹴らずにそのまま先に進めた……


「それで?なんかいきなり蹴って進んだって……」

桃が言いながら、前を見つめる。


「これは桃でも分かったわよね?」

すずかが言いながら、鉈を構えた。


「それで、この悪そうな人達は何?」

彩希!!

またトラブルを引き起こす様な事を言わないでくれよ!!


扉の向こう側に明らかに強奪しようとしている悪そうな男3名と、一緒になんか久しぶりに見た……オークが3名、完全に剣を見せつけながら此方を見ている。


「邪魔なので退いてもらえます?」

いくみが刀を構えながら相手を睨む。


「お前達が勝手に此処に来たんだろ?そうだな、今なら有り金全部と、女を全員置いて行けば通してやるわ…」

あ〜

よくある悪者のセリフだわ…


「って事は、倒していいのよね!!」

彩希さん?

言いながら早くも刀を魅せつけておりますが……


うちのメンバーはあんな強奪グループに対して怖いとか、危ない……みたいな感情が無いのであろうか??

そんな不安しか浮かばない僕も相手の事には、それ程気になっていないのだろうか??




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