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「で、今後の事なのだけれど……」
彩希が街に戻った後に話し合おうというので、食事をしながら集まっている。
「今の段階では私達なにもしないであのブシャーに殺されるわ。かと言って何か手があるのかと言えば何もないし。」
彩希はかなり神妙な面持ちで話を続ける。
「個々の力を上げないといけないのだけれど、またブシャーが5階に来るかも知れないリスクはあるけれど、暫く5階で敵を倒す練習をした方がいいと思うの。」
「そうね、どうせこれからの相手を考えたら今までの勝ち方ってギリギリな気もするし。」
いくみも同調した。
「ブタさんの人間は逃げたけど、桃は無駄に動物倒すの嫌だなぁ……」
僕も桃と同じ意見である。
「悪い奴を倒すのはいいけれど、そこに居るのを倒すのは此方が悪者だよね。」
ハカセもそうらしい。
「安心して。動物では無く5階にも骸骨みたいのが沢山居るみたいなのよ。骸骨関係は暫くすると復活するみたいだし、5階の骸骨ならそれほど気が引ける訳では無いと思うの。」
彩希は何処で情報を入手できるのだか理解不能だ。此方の方がモンスターなんじゃ…………
「余計な事思っていると一人で6階行ってもらうよ。」
な、な、彩希さん?貴女悪魔じゃ……………
「一人無駄な事を思ってるのがいるけれど、みんな同じ意見で良かったわ。」
彩希さんの進行は流石だね。
「それで、キラー君の魔法は大丈夫なのかしら?今後の事を考えたらキラー君の魔法みたいのが役に立つと思うのよ。」
「あれが魔法かも僕は理解できていないけれど、敵と対峙しないと何とも言えない。」
実際僕の魔法の出どころすら理解できていないのだから。
「ブシャーはキラーの魔法を見るために5階迄来たみたいよね。あの時の会話だとキラーの魔法はブシャーにとってどうなのかしら?」
すずかに言われたが、確かに僕の魔法だか判らないのを確かめに犠牲者はかなりの人達を死亡させてきている
「じゃあ、また装備品を整えましょ!」
いくみが何か閃いたのかも知れない。