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「やっとかよ〜入る前から疲れた…」

彩希が本当に疲れた表情をしながら受け付けに向かった。


受け付けでは簡単な事しか無いのだが、名前と性別を書いておしまいなのだが…何故こんな場所でまた登録をしないといけないのだろうか?


「前の塔の時はエレベーターとかの管理も出来たよね。ここは何があるんだろ?」

いくみが言う通りなのだが、前の時は完全に実は管理されていたみたいだし…


受け付けにはあれだけ並んでいたのに……

受け付けに二人しか居ないのである。


「そりゃ、進まないわよ…既に飽きたし。」

朱音が言った一言で僕達の本日の行動がストップした気がする。


「地下迷宮の不気味な気配とは違うな…受け付けと云う事務的な場所があるとはな…」

ミアータは人間の姿で普通に登録をしている。


「さっきの人達がさ、『無くなる』って言ってたでしょ?『亡くなる』じゃないの?」

すずかさん?

漢字の変換が出来るのですか?


受け付けが終わり、地下迷宮に入らず街に居ながらいきなりそんな謎な会話をしているのだが、


「言い方が『無くなる』だったのよ。最初から大変なのは良く分かったけれど、それは敵?それとも他に出れなくなる理由とかでもあるのかしら?」

すずかの気になる事がまた不思議でもある。


「この先に進めば出れなくなる可能性があるんでしょ?って事は、しっかりとごはんを食べて……」

また桃が食事の話を始めるって事は……


「そうね、桃が言うと既にきょうは入らないのが確定されたわ。きょうはお寿司じゃないわよ…」

彩希が桃の顔をチラリと見た。


「って事はぁ………肉だねっ!!文句無い!!!」

桃が勝手に確定してしまった。

完全に食事の主導権は桃なのである。


生でダンゴムシを食べる事は無かったが、油で炒めて食べる気があったよね?


「食べられるって事は、一度味合わないと失礼でしょ?そんな事よ!!」

桃の理念がなかなか理解出来ないが、既に聞く事もしないで、お店が確定されたみたいである。


「肉屋さんね。食べ放題…何処でも食べ放題のお店があるわね。貧乏には優しいわ……」

いくみが自分がお金の管理をしている訳でも無いのに、随分としっかりしている。


「普通は受け付けを終えたら、そのまま向かうのではないのか?」

ミアータが完全に馴染んでおり、肉を上手く焼きながら食べている。


「もうさぁ、昨日も思ったけれど……ミアータって普通に私達の一員よね。良かったわ。」

彩希が珍しく褒めている。


なんだろうか、怒っている時の数倍は怖い………


「キラー君?言葉には気をつけなさいよ!」

彩希はやはり怖い……


「昼から夜まで食べるからね!!言い訳は許さない!」

桃さんる言い訳??

しかも……夜までかよ………


「当たり前でしょ?2日連続ガッツリ食べたら勝てるから!」

桃の言い切りが見当外れな事を言っているみたいだが、食べ放題のお店での会話ならしっかりと本題なのだとおもう……


また賑やかな夕食時間が始まった。



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