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「ここもさぁ、受け付けあるんじゃん!観光地みたいな入り口だし、受け付けだよね…」

いくみが列を見ながら、ウンザリしている。


「結構待ちそうよ。抜けたら最後尾に並べって看板出てるし、嫌でも並ばないと駄目なのか…」

彩希も並ぶのにウンザリ気味である。

一応、一度受け付けをすれば次回からはパスを見せるだけで入れるのだが、この地下迷宮の入り口も入場が面倒である。


「しかもさぁ……一人1000ゴールドってなんなのよ!お金払って死んじゃう人も出るの?どんな金持ちなんだか?」

朱音が言う通り、入場パス作成に金額が……

食事と宿泊代に加えて、昨晩は装備を買ったりしたのもあった為結構な出費だった筈である。


勿論、僕は何も買ってもらえなかった……


「キラーは装備とか選んで無いで、エッチなコーナーとか行ってるからでしょ?ハカセだって見てごらんなさいよ!!」

言いながら桃がハカセの手を見せる。


「そうだよ!僕だって、新しい軍手を買って貰ったんだよ!キラーは居ないから……」

ハカセ……

軍手だぞ?

あまり自慢にならないと思われるが……


「甘い!僕と羽角は一人10セットも買ってもらえたんだ!!」

ふーん…

ハカセ……良かったねー………


「キラーの分は無いんだよ!僕と羽角のはあるんだけど!!」

随分なハカセの上からの言い方ですわ……


「キラー君は魔法を使うから、軍手とかあると邪魔かも知れないから買わなかったのよ…別にハカセと羽角君に特別って事じゃ無いわよ。ミアータは要らないって言うし。」

彩希の言う通り、魔法の時に軍手とかしていればどうなるのか?等、考えた事も無かったのだが、僕の手から出ているかも知れないと考えると……やっぱり要らないみたいである。


「ねぇ…毎日こんなに並んでるのかな?それを考えると怖いよね…」

朱音が何気なく言った事に、ちょうど僕達の前に居たグループの人達が振り返った。


「君たちここの話を聞いて無いのかい?」

若いお兄さんが、コイツら本当に大丈夫かよ?みたいな目で僕達を見ながら話す。


「うん!昨日のお昼に到着して、きょうから行ってみよう!って事で決めたんだ!」

桃が言うと、完全にちびっ子の感想みたいだな。


「そうか……あまり自信が無いのなら止めておいた方が無難だよ…僕達も今回はメンバーを集めたから、ようやく入ってみようって事に決まった程だからね。」

メンバーは全員20代中頃程のメンバーが、20人程居て、全員身長も高めの180センチ前後って感じである。


「君たち知らないみたいだから、教えておくけど……ここの地下迷宮って殆どの人が1階で無くなってるらしいんだ…それで、何層あるのかも分からないみたいだし、それでもお宝をお店に売却すればいい資金が稼げるって話しだよ。まぁ、せめて入場料の分は貰いたいよね。」

お兄さんは丁寧に教えてくれたのだが、これでも僕達は今迄の相手に結構頑張ってこれたので、なんとかなるかな?って考えているのであるが…………



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