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目覚めた…

久しぶりに起きたら朝日があるのだ。


「羽角!この目覚めが良いんだよ!!やっぱり洞窟は辛かったんだよね…」

僕はムーディなベッドの隣のベッドでだらけていた羽角に声をかける。


「そうですよね!ただ……なんか、このベッドだと良く寝た気分にならなくて……」

あぁ〜

羽角の気持ちも良く分かる。


「そうそう!!僕もムラムラしちゃって困ったよ!」

ハカセ……

まぁ、いいや……


で、床に視線を……


「諸君!おはよう!!」

なんと!ミアータが腕立て伏せしていた……


「悪魔でも、腕立て伏せってやるんだ……」

僕の素直な感想である。

実際だよ?

あんな格好したガーゴイルと呼ばれている奴が、腕立て伏せしている光景って、どうなんだよ?

想像もした事無かったし!!!


「私も努力しなければ、強くならないのは人間と一緒だ。別に気にする事は無いだろう。町中では人間と同じ格好をするしな…」

ミアータが話しながら、まだ腕立て伏せしている……

色々と他の訓練方法とか有りそうだが、腕立て伏せってのが……


「じゃあ、皆さんを起こしに向かいますか!!」

羽角の朝の日課である、起こしに行く係りは変わらないらしい……



「………良く寝れたけど…まだ眠い!!」

いくみがようやく起きてくれたのだが、同室の彩希と桃は出て来ない……


「このベッドは久しぶりに良く眠れる………」

此方も朱音は起きたのだが、すずかと小春がまだ……


「我々はロビーで待つか……」

ミアータが既に昔から居るメンバーの様に馴染んでいる…

まだ宿泊しての行動は初めてなのに、既に女子メンバーを待つ…と、いう妥協を把握してしまっている。


「此処はロビーもあって凄いよね…高いのが良く分かるよ。」

ハカセがロビーにあるフカフカのソファーに座りながら寛いでいる。


そして……


「ミアータさん!此処で腹筋とかしちゃうんですか?これから行かないといけないのに!!」

羽角がミアータがロビーの床で腹筋運動をやりだしたのを見て……

流石に引き気味である…


勿論僕も……


「お待たせ〜って、ミアータ!何やってんのよ!?」

彩希がロビーに来た直後の感想である…


まぁ、誰もが同じ感想しか出る筈がないか…


チェックアウトを済ませ街に出ると……


「今迄は冒険の為だけだったのに、みんな結構普通に生活しているんだね!なんか、ホッとするよ!」

いくみが言う通り過去の街は冒険の為にあるみたいな感じだったのだが、ジャスタウェイの街は完全に生活環境が整っているのである。


細かくは分からないのだが、街の西側は住宅街になっているみたいだ。

そして、僕達が向かおうとしている場所は反対側の東側になるって事は、東側が危険な場所って事にもなるのか?


「ちょっと色々調べたけど、ちゃんとジャスタウェイの街で洞窟は管理されてるみたいだよ。で、洞窟じゃなくて地下迷宮扱いなんだってさ!!」

いくみが言う地下迷宮扱いって何なんだ?


「その名の通り、地下の迷宮って事でしょ?」

あの………

彩希さん?

全く意味を成さない説明なのは、僕の理解力が乏しいからでしょうか?


「……そうよね……キラー君の言う通り……キラー君の理解力が乏しいんじゃない?」

彩希〜

そりゃ無いわぁ……




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