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「それさぁ……ミアータも同室な訳だ…増えたんだよなぁ…」

と、僕は言いながらチェックインをしながら見ていなかった部屋に入る………


「なんだ?このムーディなお部屋は!男4人で??」

僕は絶叫してしまった……


えーと……ベッドは確かに4つある。

しかしだ……

キャノピーって言うんだったか?

あの………ベッドにお姫様のやつみたいなカーテンが付いてるのだ。



しかも薄いピンク……


「キラー、この部屋で僕達は寝るのか?確かにバラバラに寝るのは分かったけど…」

ハカセが動揺している。


「しょうがないから、桃でも呼ぶか?肉でも置いて。」

「キラー!エサで呼ぶなよ!後から彩希に怒られるぞ!!」

ハカセが本気にしてるし…

しかも彩希に怒られるって……


冗談が通じない奴だわ……


コンコン


部屋がノックされた。


しょうがない、僕がドアを開けると……


「絶対変な人達だよ!!ホラっ!見てごらん!!」

朱音が嬉しそうに僕達の部屋を見る。

「うわぁ…なんかひくわぁ…」

彩希がそんな事言うけどさぁ……

僕達だって好きでこんな部屋に居る訳でも無いのですが……



「なんかさぁ、キラーちゃんはこんな感じでも似合うのが笑っちゃうわぁ…」

いくみも随分と嬉しそうだな…


「何?皆んなで冷やかしか?」

しょうがない、こんな事しか僕も言えないよ…


「うん!男4人でどんな顔してるのか、見たかったのだ!!」

桃め……

肉を置かなくても来やがった……

しかも、みんなニコニコ顔だな。


後ろで無言で、すずかと小春が覗き込む…


「……本当に全部こんな部屋だったかぁ……明日は違う場所をみつけようね!」

朱音が締めの言葉で扉を閉めた…


「ミアータも早く寝た方が良いよ。何しろ仲間入りして一日中寝てないからね〜」

僕が言うと、


「私は睡眠を1時間程取れば、すぐに回復出来るが…君達は朝まで寝てないと駄目なのだろ……ゆっくりしてくれ!」

ミアータはガーゴイルな訳で、そんな体質らしい…

今までリアル悪魔の知り合い等居なかったので、全員がミアータみたいとは限らないが、実は良い奴みたいでホッとしている。


「キラーさん、明日はいよいよ探索みたいですけど、何処に行くんですか?僕は何も聞いて無いのですけれど…」

羽角が言うが、勿論僕も知らない!!!


「恐らく、彩希殿が話をしていたが、海側にあるジャスタウェイの街の地下迷宮に向かうと思う。中がどうなっているのかは私も知らないのだが……」

ミアータ!流石だな!!

彩希の情報を入手しているって、なかなか難しいんだぞ!!


言いながら、僕はムーディなカーテンを眺めながら眠りについた……


勿論、一人で……




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