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標高とか自分で測るのは流石に理解出来ないので、高さは分からないのだが……


「下のお城みたいのと、壁が凄い場所が次の場所なの?」

彩希がミアータにたずねる。

説明通りなのだが、その先には此処に来て初めて海を見る。島だって話しは聞いてはいたのだが、島ってレベルの広さじゃ無いと思う……


「そう、下に見えるのがこの周辺にある最大の城下町……ジャスタウェイだ。あの場所に行けば今迄の君達が居た場所よりどれだけ大きいのかが、判る筈だ。」

ミアータの説明通り、此処からでも見える巨大な都市がジャスタウェイと云う都市らしい。

なんか聴いた事がある名前ですが……

知っている人だけが、思っていればいいのか…


現在はまだ明け方なので、お昼位に到着するのも……今の感じじゃ無理じゃない?


何となく僕は、桃の顔を見た。


「ダンゴムシ食べろって、天ぷら辺りなら妥協出来るかな?……」

あっ!桃が腹減ったモードになってる!!

危険〜


「ミアータの能力じゃお腹空いたのは治らないの?」

いくみがやはり、桃の様子を見てたずねるのだが、


「残念ながら、空腹を満たせる力は無い…桃殿は本当に食べる気なのではないのか?随分と頑張り屋なのだな。」

ミアータ!!

頑張り屋じゃ無いわぁ!!

既に空腹で危険な状態なんだよ!!!


「そうなのか?食べて頑張るのでは無いのか?」

ミアータは結構真顔でそんな事を言っていると……


「ち、ちょっと!!明るくなると出てくるの?あの恐竜は!!!」

朱音の叫び声が響き渡ると、


一気に以前に戦った事もあるプテラノドンが僕達目掛けて……

と、いうか山側の方に向かって急接近して来た!!!


「向かって来るタイミングで、捕まるな!!武器を振り回せ!!」

ミアータの指示が出たが……


「もう!!!鳥なら食べる!!!」


グサッ!!!


と、鈍い音がして……桃がプテラノドンの首の下付近に槍を刺した。


真っ赤な血が流れているのは確認出来たのだが、桃は槍を抜いた途端に、プテラノドンは………


山の下側に………


落ちて行っては無い、逃げたのだろう……


「あ……朝食が逃げた………」

桃の一言に………


「これは、ハカセのトイレ無敵状態と一緒だわ……」

彩希が驚きの声で、表情はウンザリといった感じで桃を見た……


「桃、凄くない?あんなの一撃で逃げる様な相手じゃないもん!!」

朱音が薙刀を持ちながら、プテラノドンが逃げた山の下側を見ているが、下の方は森に囲まれているのをあらためて知った。


「桃!!森ならなんか居るんじゃないか?朝からクワガタとか!!」

「キラー!!クワガタって食用なの?前に見た大きいのとか……」

桃の視線が僕に向けられたのだが………

プテラノドンを刺した時と、同じ目をしていた………


今はシャレが一切通じないのだ。

危ない奴だなぁ………




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